会長挨拶

三重大学全学同窓会の活性化を目指して

駒田会長の写真

この度、三重大学全学同窓会の役員会におきまして会長にご選出いただきました。責任の重みを感じますとともにご期待にどれだけお応えできるか多少不安でもありますが、本学医学部を卒業後45年間、永きにわたりお世話になり、三重大学が大好きな同窓生の一人としてお引き受けすることにいたしました。会員ならびに関係者の皆様方には、今後とも本同窓会の活動に対しまして、変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

三重大学全学同窓会は、2008年10月4日の設立総会以来、既に13年余りが経過しています。発足当初は、矢谷隆一先生(9代三重大学長)が会長をお勤めになり、その活動を軌道に乗せようと努力されましたが、2011年5月21日に急逝されました。私も、医学部時代からご自宅にお邪魔したりしてご指導を賜りましたので、生前の矢谷先生のお姿は、今でも鮮明な記憶として残っています。2011年6月からは、豊田長康先生(10代三重大学長、現在は鈴鹿医療科学大学学長)が、大変ご多忙であるにもかかわらず本会の会長を務められてこられました。心より感謝申し上げたいと思います。

さて本会は、その会則にも明記されておりますように、三重大学の部局等同窓会間の交流、連携を推進することにより、三重大学同窓生の交流、親睦を図り、併せて三重大学の発展と社会貢献に寄与することを目的としています。全学同窓会は、既に様々な活動を推し進めてこられています各部局等同窓会との連携、協力の下に、同窓生への各種サービス、例えば、三重大学の諸活動に関する情報の提供、ホームカミングデイの実施、同窓生と在学生との交流等、その活動を展開していきたいと考えています。さらには、海外で活躍されています同窓生や帰国された留学生等を通した海外との連携も進めていければと思います。

三重大学は、"三重の力を世界へ"の言葉のもと、人と自然の調和・共生の中で、地域に根ざし、世界に誇れる独自性豊かな教育・研究成果を生み出すことを基本の目標としており、建学以来、既に83,000名を超える卒業生、修了生を輩出し、多くの先輩が様々な分野において広く社会で活躍をされています。また、三重大学は、人文学部、教育学部、医学部、工学部、生物資源学部、地域イノベーション学研究科の全ての学部・研究科が、自然豊かな一つのキャンパス内に立地しており、学部間、研究科間の連携、専門分野を越えた協力や交流が比較的容易な環境にあります。

高等教育機関である三重大学は、自由な「学問の場・考察の場」という魅力的な存在であり、持続可能でインクルーシブな未来社会を実現するための教育・研究活動に真摯に取り組むとともに、新たな価値、イノベーションを創造する役割を担っています。そして、科学・技術の進歩が加速するとともに、地域創生が待ったなしの状況となった現代社会においては、知と人材の集積拠点としての総合大学の役割はますます重要なものとなっています。三重大学がその使命を果たし、さらに発展できるよう、全学同窓会は三重大学を積極的に支援していきたいと思います。 同窓会活動におきましては、同窓生お一人おひとりが主役です。三重大学同窓生の皆様の同窓会活動への積極的なご参画、ご協力をお願い申し上げます。

2022年 4月 1日

三重大学全学同窓会 会長