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集中治療患者の栄養評価に課題、約半数で国際基準による栄養状態を確認できず―5万人超のデータから、低栄養や栄養評価が十分に記録されていない患者において予後不良との関連が明らかに―

2026.9. 3

研究の概要


【背景】
重症患者では低栄養が多く、死亡や入院長期化との関連が知られています。Global Leadership Initiative on Malnutrition(GLIM)基準は国際的な低栄養診断の枠組みですが、集中治療室(ICU)の日常診療での記録状況は十分に分かっていませんでした。

【研究内容】
本研究では、2024年6月~2025年9月にICUへ入室した成人51,580例の全国DPCデータを解析しました。記録されたGLIM栄養状態を、低栄養、非低栄養、未評価(総合判定が評価不能)、記録なし(総合判定と5構成項目の記録なし)の4つに分類しました。分類可能な記録は27,613例(53.5%)にあり、その10.2%が低栄養でした。低栄養は非低栄養と比べ、入院後30日以内の院内死亡(調整ハザード比1.23)、全入院期間の院内死亡(調整オッズ比1.47)、生存退院者の在院日数延長(平均2.27日)と関連しました。追加解析では、未評価と記録なしも30日以内院内死亡が高い結果でした。

【今後の展望】
ICUにおけるGLIM評価・記録の標準化と支援が必要です。今後、ベッドサイド評価とDPC記録を結び付け、臨床的な評価困難と導入・記録上の要因を区別する研究が求められます。本研究は観察研究であり、因果関係は示しません。

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研究者情報


   

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医学部附属病院
リハビリテーション部 助教
清水 昭雄(SHIMIZU Akio)
専門分野:摂食嚥下リハビリテーション、臨床栄養管理
現在の研究課題:
・データベースを用いた栄養状態とアウトカムの関連性
・3Dフードプリンタを用いた摂食嚥下リハビリテーション介入の提案