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沿岸部から山間部などの地形に関わらず日本食パターンの高い遵守は総死亡・心血管疾患死亡リスクの低下と関連―複数の地形に住む48,479人を19.2年間追跡―

2026.9.16

研究の概要


【背景】
日本食パターンは、米、みそ汁、漬物、緑黄色野菜、海藻、魚、緑茶を多く、牛肉・豚肉を少なく摂る特徴があります。これまで死亡リスクとの関連が報告されてきましたが、沿岸部、都市部、平地・中間地、山間部といった居住環境が異なっても同様の関連がみられるかは十分に分かっていませんでした。

【研究内容】
JACC Studyに参加した40~79歳の48,479人を対象とする前向きコホート研究を行いました。1988~1990年の食事調査から日本食指数8項目(JDI-8)を算出し、追跡中央値19.2年間に総死亡9,304件、心血管疾患死亡2,685件を確認しました。JDI-8が最も高い群は最も低い群と比べ、総死亡の調整ハザード比が0.929(95%信頼区間0.872~0.990)、心血管疾患死亡が0.862(0.766~0.970)でした。居住地域による交互作用は統計学的に有意ではなく、関連の方向は各地域で概ね一貫していました。一方、都市内陸部ではみそ汁、米、魚の摂取割合が低いなど、同じ指数でも食品構成には地域差がありました。

【今後の展望】
日本食パターンの健康との関連は多様な居住環境で概ね共通する可能性がありますが、食事指導では地域の食品入手環境や食文化を考慮し、魚・野菜・海藻などを生かしながら塩分を控える視点が重要です。本研究は観察研究であり、因果関係を証明するものではありません。今後は、食事を繰り返し評価する研究や、より詳細な居住環境・生体指標を用いた検証が必要です。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://doi.org/10.1111/ggi.70810

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研究者情報


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三重大学医学部附属病院リハビリテーション部
助教

清水 昭雄(SHIMIZU Akio)
専門分野:摂食嚥下リハビリテーション、臨床栄養管理

現在の研究課題:
・データベースを用いた栄養状態とアウトカムの関連性

・3Dフードプリンタを用いた摂食嚥下リハビリテーション介入の提案