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可視光応答型半導体光触媒を用いる汚染水中3価ヒ素の酸化・吸着処理法の開発

2018.10.16

研究の概要


工学研究科の金子聡教授が、バングラデシュからの留学生(博士後期課程)とともに地下水等の環境水中のヒ素を酸化させて毒性を弱め、吸着させて除去する研究を行い、2018年2月にAsia Pacific Society of Material Research学会からResearch Awardを受賞しました。

ヒ素(III)は、ヒ素(V)と比較して毒性が25~60倍高いが、酸化させ形態を変えることで毒性を弱めることができます。本研究では、可視光応答型半導体光触媒の開発に成功し、ヒ素の酸化・吸着除去に応用しました。製造コストの問題が残っているが、吸着してほぼ除去できれば、飲料水として使えるレベルになることが、実験で分かっています。

バングラデシュの郡部では地下水のヒ素汚染が問題になっていますが、今後、バングラデシュに帰国した留学生ら自身が現地で継続して開発研究を行うことで、近い将来の実用化が期待されます。

 

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研究者情報


研究者情報(77)_R

工学研究科 教授

金子 聡(Satoshi Kaneco)

専門分野: 環境化学, 分析化学

現在の研究テーマ: CO2電気化学的還元, 光触媒的水素生成, 超微量成分分析