海女研究会

「海女研究会」について

本研究会は志摩周辺地域における海女を研究対象とします。今日、この地域には日本国内の海女の約二分の一を占める海女が存在し、日本における海女漁の中核的地域と考えられます。志摩の海女はこの地域の歴史、文化、社会、自然、産業と深く関わり、この地域の人と海の関係を端的に示す営みとなっています。

一方で、日本国内には各地に海女漁を行う地域があり、また、海を越えて韓国済州島でも活発な海女漁が行われています。近代には、こうした各地の海女の移動や定着、技術の交流や伝播も広範に見られ、海女は一面では広域的な拡がりの中で捉えるべきものとなっています。

この研究会では、このような状況にある志摩地域の海女を日本・韓国を含む東アジア地域の広域的な拡がりの中で位置づけるとともに、志摩地域の文化、歴史、自然、産業の中で捉え、その現状や特質、今後の海女と地域の関わりや、海女の可能性を検討しようとするものです。

活動計画

  1. 鳥羽市・志摩市の海女を中心に、海女と海女漁の実態、組織などを実地調査すること
  2. 鳥羽市・志摩市の海女を中心に聞き取り調査を行い、海女漁の技術や海女の生活史について、記録を作成すること
  3. 海女に関する文献資料類の把握と調査を行うこと
  4. 日本国内、韓国済州島の海女と海女研究の状況について調査し、日本国内、韓国済州島の海女研究者、研究機関等との研究交流を行うこと
  5. 海女の地域資源としての可能性を、多様な観点から検討すること
  6. 研究例会やシンポジウム等を開催すること
  7. 研究成果を公表、蓄積すること
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