成績評価及びGPAについて

成績評価

本学では、教員が学生の皆さんの成績を評価する際の、評価の基準と方法等を定めた「成績評価ガイドライン」があり、学生の皆さんが、自分の成績評価がどのような基準・方法で評価されたか等を詳しく知りたい場合に照会することができる「成績評価に対する照会と申立手続」を定めています。
この「成績評価に対する照会と申立手続」の概要は以下のとおりです。

申立手続きの図

担当:学務部教務チーム 3番窓口 総合研究棟Ⅱ 1階 電話059-231-9712
※詳細については学生便覧P.143またはP.145を確認してください。
 学生便覧(PDF)



GPAについて

GPAとは,特定の期間において単位を修得した授業科目の単位数に当該授業科目のGP(グレードポイント)を乗じた数値の総和を特定の期間における履修登録した授業科目の総単位数で除して算出した1単位当たりのGP平均値のことです。GPAを導入するメリットは,皆さんが自らの学習の成果を経年的に振り返るためのひとつの指標を得ることにあります。
GPAの算出対象となる授業科目は,皆さんが履修登録した授業科目の中で卒業要件に含まれる科目のみです。教職関係の科目等,卒業要件に含まれない科目は対象外となりますので,注意してください。

GPA = (科目の単位数×評点)の和 ÷ 履修した科目の総単位数

GPAの水準を考えるときには,下の表に示す各評点の評価内容基準が参考になります。学業を本分とする大学生として,「科目内容を修得し,到達目標を概ね満たしている」に相当する2以上のGPAを目指すことが求められます。

評   点
(grade point)
評定 評価点 100点参照値 評 価 内 容 基 準 判 定
評点4 AA 10 95~100 科目内容を修得し、到達目標に優れて満たしている 合格
90~94
評点3 A 80~89 科目内容を修得し、到達目標を十分満たしている
評点2 B 7 70~79 科目内容を修得し、到達目標を概ね満たしている
評点1 C 6 60~69 科目内容を修得し、到達目標をある程度満たしている
評点0 D 0~5 0~59 科目内容を修得したと認められず、到達目標を満たしていない 不合格

例:GPAの計算
ある学期に、次の科目を履修して、次のような成績を取った場合の計算式を示します。

GPA = 36 (単位数×評点の合計) ÷ 15 (履修登録した単位数) = 2.4

授 業 科 目 名 単位数 評価 単位数×評点
「4つの力」スタートアップセミナー 2単位 A 2×3= 6
オリエンテーションセミナー 2単位 AA 2×4= 8
基礎総合科目 2単位 B 2×2= 4
憲法・政治社会の基本構造Ⅰ 4単位 A 4×3=12
日本史Ⅰ 2単位 B 2×2= 4
英語1大学基礎 1単位 C 1×1= 1
英語Ⅰコミュニケーション 1単位 D 1×0= 0
ドイツ語Ⅰ会話A 1単位 C 1×1= 1


この場合,式の分子の値は、当該学期に単位を修得した授業科目の単位数に当該授業科目のGPを乗じた数値の総和です。分母の値は履修登録した授業科目の総単位数です。履修登録を行ったが,判定が不合格になった授業科目の単位数も含まれることに注意してください。
GPAを意識することにより、
「とりあえず履修登録し,大変だったら履修放棄しよう。」
「評価は低くても単位さえ取れればいい。」
などといった、目的を持たない学習計画や、漫然とした受講態度が抑制されるものと期待できます。
また,GPAは履修登録後の履修状況も反映されるために「学習の成果(outcomes)」だけでなく「学習の課程(process)」も加味した指標であるといえます。
なお、外国の大学院等に留学するときには、当該大学院等からGPAを求められることが多いようです。外国の大学院への留学を考えている方は注意をしてください。

履修登録した科目については,与えられた課題を仕上げるだけでなく,予習や復習その他の自己学修を主体的に行うことが必要となります。
その結果,より高い学修の成果(その結果として,高い評点)を獲得することとなります。

GPAについて疑問や不安があれば,各学科の修学指導担当教員等から助言を受けてください。

最後に、もう一つ、大切なことをお伝えします。
GPAは、皆さんの将来のキャリアを支える能力の一端を測るための指標になりますが、皆さんの能力のすべてを示すものではありません。職業人として、また社会人として、皆さんに求められる能力は多岐にわたります。
例えば、態度や志向性に関する領域では、
◎人を思いやる心 ・物事に果敢に取り組む勇気 ・粘り強く取り組む精神力
知識や理解に関する領域では、
◎深い洞察力 ・ひらめき ・創造性  などもあります。

本学の教育目標である「4つの力」はこれらの領域を広く取り入れた特色のある目標ですが、全ての能力を包括的にするものではありません。皆さんには、それぞれ個性があります。それぞれに適した方法で自己研鑽に努めることによって、さまざまな能力を大きく成長させることができます。個々の科目の成績やGPAを大学で修得した力の一つとして省察しながら、自分に適した学習方法や学習習慣をつくり上げ、これをもとに自主的に学習に取り組んでいただきたいと思います。
※「GPA制度の取扱いに関する要項」について、こちらを参照して下さい。