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「三重大学みえの未来共創会議」を開催しました

10月7日(月)、三重大学みえの未来共創会議を開催しました。

本会議は、三重大学が地域の知の拠点として、地域にどのようにお役に立てるかという点に関してご意見を頂く会議です。本会議は、自治体、産業界、医療界、金融界及び教育界等の関係者が学外委員として、本学理事、学部長・研究科長等が学内委員として参加しています。

人口減少への対策が叫ばれていますが、今回の会議でも人口減少がキーワードで、さらに三重県の発展すべき産業としての観光、そして東南海地震等を見据えた防災・減災対策などに関して論議されました。

会議の冒頭、本学で検討を進めています四日市キャンパス構想や御浜町で行っております共創の場形成支援プログラム「紀南オープンフィールド構想によるみどりのアントレプレナー共創拠点」に関して「三重大学が目指す地域共創大学としての今後の取り組み」として簡単にご報告させて頂き、その後、一見勝之三重県知事より、三重県の未来ビジョンと本学への期待について、特に観光人材の育成・確保や防災・減災対策の強化などについてお話を頂きました。

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これらの課題に対して、本学がどのように貢献できるか、またそのビジョンを実現するためにどのように連携を強化すべきかについて、参加者の間で活発な意見交換が行われました。この議論は、地域の現状や課題に基づきながら、大学がいかにして地域と共に未来を創り上げていくかを深く探るものとなりました。

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これらの議論に続いて、「三重大学におけるリカレント教育の現状と課題」についてご紹介し、出席者からはさまざまな観点からの意見が寄せられ、地域社会との連携や、継続的な学びの提供についての期待が改めて確認されました。リカレント教育は、急速に変化する社会に対応するために、既存の教育システムにおける重要な課題とされており、本学としてもその充実に向けた努力を継続する意志を示しました。

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今後も、このような会議を定期的に開催し、地域の皆様から多様なご意見を頂きながら、地域に根ざした、そして世界に誇れる教育や研究の実現を目指します。地域との連携をより強化し、共に課題解決に向けた取り組みを進めることで、本学が地域社会の発展に一層貢献できるよう努めてまいります。

女子学生応援奨学金感謝式を行いました

10月2日(水)、三重大学三翠会館にて、ウエスタンデジタル合同会社 女子学生応援奨学金感謝式を行いました。

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近年、ものづくりの現場では多様な視点からの研究・技術開発が求められており、三重県内の企業においても女性技術者へのニーズが高まっています。特に、三重県は電子部品・デバイスの製造品出荷額で全国1位を誇り、半導体分野における人材育成が急務となっております。このような社会的背景のもと、半導体メモリーの開発・生産を行うウエスタンデジタル合同会社より、理系女子学生を支援したいというお申し出をいただき、この度「女子学生応援奨学金」としてご寄附を賜りました。

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これに伴い、三重大学大学院工学研究科では、社会からの要請に応じ、特に半導体分野に関心を持つ女子学生を支援するための奨学金制度を設け、その一環として奨学金の贈呈を実施いたします。支援を受ける女子学生は、今後ますます成長が期待される半導体分野での活躍が見込まれ、地域産業の発展にも大きく寄与することが期待されます。

本奨学金の実現に際し、多大なご支援をいただきましたウエスタンデジタル合同会社に、心より感謝申し上げます。貴社のご厚意により、女子学生がさらなる学びと研究に集中できる環境が整い、将来的には優れた技術者として社会に貢献できることと確信しております。

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私たち三重大学も技術者の育成にさらに力を注ぎ、より多くの女子学生が高度な技術に触れ、実践的な知識を身につけられるような環境作りにも尽力してまいります。今後も引き続き、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

企業訪問を行いました

9月26日(木)、住友電装株式会社を訪問する機会を頂き、漆畑憲一社長より同社について直接お伺いすることができました。

住友電装株式会社は、三重県に本社をおく会社としてナンバーワンの規模で、ワイヤーハーネスを主力製品とする会社です。ワイヤーハーネスって、何かご存じでしょうか?ワイヤーハーネスとは、車輌に組み付けられる電気配線システムで、車のあらゆる部分に張り巡らされ、電力・信号を伝送する部品で、ヒトにおける血管や神経と同様の役割を担っています。

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住友電装株式会社は、現在、世界32の国と地域に展開し、約25万人の社員を抱えるグローバルサプライヤーで、シェアでは世界中で走るクルマの4台に1台が同社のワイヤーハーネスを搭載しているようです。すごい会社が三重県にあると感心しました。

住友電装株式会社の総合職には、三重大学出身者320名が在籍させて頂いているようです。三重大学にとって、大変お世話になり、ご縁を頂いている会社であることがよくわかりました。漆畑社長は、「人」が企業価値向上の源泉であるとおっしゃられ、「新たな価値」を創出する人材を惹きつけ、育つグループ企業に発展するための人材づくりの重要性を教えて頂きました。

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三重大学は、地域で活躍できる人材育成が重要な使命です。「地域を見つめ三重から世界へ」という本学のミッションを進めていくには、地域でグローバルに展開しておられる企業から学ぶことはたいへん重要です。

今後も、住友電装株式会社を含む企業や団体から様々なことを学び、学生のキャリア育成や地域の活性化に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

最後に、ご協力いただいた住友電装株式会社の皆様に心より感謝申し上げます。引き続き、三重大学をどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年度学生支援サミットを行いました

9月25日(水)、地域共創プラザ2階にて、学生の力で推進する「キャンパスつくり」をテーマに令和6年度学生支援サミット行いました。

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対面での大学生活が復活した今、学生と教職員の両方にとって、より良いキャンパス作りが大切です。今年度から、三重大学の教育目標に「行動する力」が新たに加わりました。これは、より良い社会や環境を作り出すために、学生だけでなく、大学側にも求められる力です。

このサミットでは、学生と教職員が「行動する力」を活かして、充実した大学生活を送るための環境や制度について、一緒に考え、議論する場となっています。

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サミットでは、学生と教職員がグループを組み、大学に対して求めることを出し合いました。

ここで出していただきました提案は、学生支援・キャリアセンターの支援体制の充実に活かすための資料として活用させていただきます。

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私たちは、引き続き学生や教職員にとってより良いキャンパス環境の提供に努め、全ての構成員が安心して学び、働ける場所を目指してまいります。

令和6年度秋の学位記授与式を行いました

9月25日(水)、三重大学三翠ホール(小ホール)にて、令和6年度秋の学位記授与式を執り行いました。

卒業・修了されました43名の皆さん、この度は誠におめでとうございます。
皆さんは、三重大学で幅広い教養と高度な専門知識を修得し、「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」、そして「生きる力」を身につけてこられました。これらの力を駆使し、これからの社会でたくましく生き抜いていただけることを期待しています。

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現代は、「VUCA」の時代と呼ばれ、複雑で先行きの見えない社会です。グローバル化、技術革新、少子高齢化といった要素が絡み合い、変化が急速です。このような時代を生きるためには、常に新しい知識を学び続け、的確に行動することが求められます。
三重大学で培った力を基盤に、創造性や主体性を持って、地域社会や世界とのつながりを意識しながら行動していってください。

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皆さんの未来が輝かしいものであることを祈りつつ、母校である三重大学は常に皆さんを見守り、応援しています。

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本部管理棟前花壇にコスモスの種まきをしました

三重大学緑花計画の一環として本部管理棟前花壇にコスモスの種まきをしました。
本部周辺にコスモスの種をまくのはこの数年毎年の行事となっています。

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コスモスは秋を代表する花であり、その可憐な姿と育てやすさから多くの人々に親しまれています。種まきの時期としては春から初夏、または夏の終わりが適しており、今回の種まきでは気候や開花時期を考慮して適切なタイミングで行いました。コスモスは種をまいてから約2~3か月で花を咲かせ、11月頃に見頃を迎える予定です。コスモスは種を蒔いてから花を咲かせるまであまり手間がかかりませんので、この点もコスモスを選んでいる一つの理由です。

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今後、コスモスが成長し、美しい花を咲かせることで、キャンパスに訪れる人々の心を和ませる存在となることを期待しています。
花を咲かせましたらまたご報告させて頂きます。

三重大学プレミアムトークを開催しました

9月17日(火)、京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構 准教授 スシ・スズキ先生を講師にお招きし、「京都工芸繊維大学の取組み『ME310(エムイーサンイチゼロ)/SUGAR(シュガー)(グローバルイノベーションプログラム)』について」をテーマに三重大学プレミアムトークをオンラインにて開催しました。

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ME310/SUGARとは、学生と研究者が海外の名門大学と共にグローバル企業から課されたイノベーションの課題に取り組み、実社会さながらの体験ができるプロジェクトベースのコースで、スタンフォード大学で始められ、現在は五大陸にまたがる20以上もの大学が参加するネットワークとなっています。スシ・スズキ先生もスタンフォード大学のME310プログラムの卒業生であり、日本では唯一スシ・スズキ先生のおられる京都工芸繊維大学がME310/SUGARに参加されています。

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本プロジェクトは工学部修士課程の学生さんがメインで、様々な国の出身の学生さん数名からなるチームを組み、秋から春までの約半年間、各プロジェクトに適した国に滞在して、世界のいろいろな企業からの課題・提案に対して新しい製品のコンセプト開発を行います。世界を舞台にグローバルかつダイバーシティーに富んだ環境で、デザイン思考によるイノベーション開発に参加できるのは大変すばらしいと思いました。詳しくはHPを参照ください(https://www.d-lab.kit.ac.jp/program-me310sugar/

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講演では、「ME310/SUGAR」における具体的なプロジェクトや、学生たちが直面する課題をどのように乗り越えているかなどが紹介されました。スシ・スズキ先生は、異なる文化や専門分野を持つ人々との協働を通じて生まれる創造性の重要性を強調され、私たちもグローバルな環境での学びと成長の機会について深く考える機会となりました。

これからのグローバルな社会で活躍するためには、必要な知識やスキルだけでなく、他者との協働やコミュニケーションを通じた新たな価値を創造する力が不可欠です。三重大学はこれからもより一層、学生さん方の視野を広げ、自らの学びと行動に対するモチベーションを高めるための環境を提供し続けていきます。

企業訪問を行いました

井村屋グループ株式会社、万協製薬株式会社を訪問させていただき、企業の現状や今後のビジョンについてお話を伺う貴重な機会をいただきました。

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今回お話をさせていただいた井村屋グループ株式会社 中島伸子代表取締役会長、万協製薬株式会社 松浦信男代表取締役社長からは会社や社員に対する熱い気持ちが伝わって来て、本学の学生がインターンシップや共同研究を通じて得られる経験は、その学生にとって大きな成長に繋がるものだと感じました。

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今後も、各企業との連携をさらに深め、企業と大学が共に成長し、社会に貢献できる研究の環境づくりや人材育成に取り組んでまいります。

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最後に、ご協力いただいた井村屋グループ株式会社、万協製薬株式会社の皆様に心より感謝申し上げます。引き続き、三重大学をどうぞよろしくお願いいたします。

「新しい三重大学カレー」の試食会を行いました

現在、三重大学の魅力をより広く発信する取り組みとして、「新しい三重大学カレー」を開発するプロジェクトが進行中です。このプロジェクトでは、三重大学ならではの特色を取り入れたオリジナルカレーを作り出すことを目指しており、学生や教職員の皆さんからのアイデアを募り、そのユニークな発想を形にしています。

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本日は、その一環として、集まった多彩なカレーの中から審査で通過したレシピの試食会を開催いたしました。試食会では、学生や教職員の皆さんから提案されたアイデアカレーが並び、それぞれが三重大学らしさを表現した個性的な一皿となっておりました。どの料理にも開発者たちのこだわりと工夫が詰まっており、見た目にも楽しく、食べて美味しいものばかりでした。

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今後、試食会で得たフィードバックをもとに、さらに改良を重ね、三重大学オリジナルカレーとして商品化を目指します。
皆様にもぜひ楽しみにしていただければと思います。

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三重大学応援団創立40周年記念ステージが開催されました

8月24日(土)、三翠ホールにて三重大学応援団創立40周年記念ステージが盛大に開催されました。この記念すべき節目を迎えられたこと、まずは心よりお祝い申し上げます。

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三重大学応援団は、昭和60年に「三重大学の総合活性化」、「クラブ・サークルの応援・壮行」、そして「地域社会の応援」という三つの目標を掲げ、情熱を持って結成されました。それ以来、40年もの長い年月をかけて、大学内外での活動において揺るぎない存在感を示し、学生たちの士気を高めるとともに、地域社会においても重要な役割を果たしてきました。

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当日の記念ステージでは、過去の功績を振り返るとともに、未来への意気込みが力強く表明されました。現役団員の皆様による力強い応援パフォーマンスは、会場に集まった多くの観客を魅了し、応援団の伝統と誇りを再確認する素晴らしい機会となりました。また、歴代の三重大学アルムナイの皆様が一堂に会し、団結と友情を深め合う姿は、応援団の絆の強さを改めて感じさせました。

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三重大学応援団の活動は、学生生活をより豊かにするだけでなく、地域社会との繋がりを深める重要な橋渡しの役割を果たしています。これからの50年、そして60年と、この素晴らしい活動がさらに発展し続け、次世代の学生たちに引き継がれていくことを心から願っています。そして、未来に向けた新たな挑戦とともに、三重大学応援団の益々のご活躍を期待しています。

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