国際交流センター長挨拶

 

 三重大学国際交流センターは、本学の国際化の要となることを目指して留学生センターを改編し、2005年10月1日に学内共同教育研究施設として設置され、約20年弱が経過しようとしております。英語名は、Center for International Education and Researchであり、留学生にはCIERと呼ばれ、親しまれています。

 三重大学では、ビジョン2030を策定し、「三重から世界へ 世界から三重へ 未来を拓く地域共創大学」を掲げています。三重大学にとって最も大切な基本理念は、国際社会との繋がりを深め、地域社会との連携を強化しながら、様々な地域・分野で活躍できる人材育成と、世界トップレベル及び独創的な研究を遂行することとなっています。また、教育分野では、地域・社会・世界とのつながりを通して、行動する力を引き出す教育を行っていきます。三重大学の教育目標としている「4つの力」を「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」に「行動する力」を加えて総合的な「生きる力」として再構成し、ダイバーシティへの理解と、世界的視野を備えてグローバルに活躍できる人材を、国際交流や、地域の諸課題と向き合うことで育成していきます。

 三重大学国際交流センターでは、三重から世界へ 世界から三重への概念の下、外国人留学生のための日本語教育や、修学・生活上の指導・相談はもちろん、日本に就職したい外国人留学生の支援を行っています。また、海外に興味がある日本人学生を応援しています。その例として、海外の交流協定校への交換留学、春季や夏季の語学研修などのプログラムを提供しており、大学が全面的にサポートしています。留学や異文化に触れることは、自分の経験値を必ず上げることになります。留学先でさまざまな文化、価値観、言語や、宗教の違いを体験することで、自分の視野が広がります。また,留学先で出会う学生や現地の人々と交流することで、自分の考え方や見方に新しい刺激を受け、多様な視点や俯瞰力を備えることができるでしょう。これらの経験は、将来的なキャリアや人生においてきっと役立つことになります。留学は、ただ場所を変えて異なる言語で勉強するというのではなく、異文化での生活を体感し、自分自身を大きく成長させる機会になります。

国際社会及び我が国を取り巻く環境が大きく変化する中、三重大学が今後も成長し魅力ある大学であり続けるためには、海外の大学との交流や協力を深化させていくことが重要であると考えます。教育と学問研究を推し進めている三重大学が、さらなる貢献を世界に対して行うためには、一層の国際化が要請されると思います。かかる三重大学の国際的活動を支援する機関として、国際交流センターは大きな役割を果たすことができると信じています。





三重大学国際交流センター長
金子 聡