- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

"ガーター"と落ち込んでも、また良くなるよ。
~三重大事務局親睦ボウリング大会にて~

 11月17日夕方6時から、三重大本部事務局の親睦ボウリング大会が開かれました。

 平成16年の国立大学法人化以後、さまざまな制度改革や諸事に追われて、このような催しをみんなで一緒にすることに、長い間思いが至りませんでした。民間企業と同じように、国立大学でも人員削減や評価制度の導入などにより、職員の心の病(やまい)が増えている、あるいは表面化していると感じます。最近では民間企業においても、成果主義評価の導入等による殺伐とした雰囲気を改善するために、職場の良好な雰囲気作りにあの手この手の工夫をしているようです。

 このような状況の中、事務局長の三浦春政さんの発案で、本部の事務職員を対象に親睦ボウリング大会を開催することになったのですが、私費での開催にもかかわらず、役員と非常勤の職員も含めて95人のみなさんに参加していただきました。これだけ多数の職員がいっしょに集まって催しを開くことは、三重大ではこれまでほとんどなかったようです。

 さて、何十年かぶりでさせていただいた私のボウリングの腕前なのですが、始球式でみなさんの前で投げさせていただいた一投目は、いったんレーンの右横の溝に落ちたのですが、跳ね上がって再びレーンにもどり、何個かのピンを倒しました。そして、二投目でスペアをとって面目を保ちました。こんなことがおこるんですね。まるで、失敗してもあきらめてはいけないという人生訓のようですね。あるいは、今世界中を襲っている経済危機でいったん“ガーター”と落ち込んでも、また良くなるよ、ということを暗示しているのかもしれません。

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 始球式の後、ふだん顔を合わす機会の少ない、異なった職場の職員の組み合わせによる各チームがいっせいにゲームをスタートしました。私の隣のレーンでは、今回のボウリング大会の発案者の三浦さんが、けったいなフォームで、ストライクを連発しています。私は、1ゲーム目はストライクを一発もとれずに、スコアは90。でも、2ゲーム目は、周りの皆さんの投げ方を参考にして自分の投げ方を変えてみたところ、ストライクもとれるようになり、164だったので大いに満足でした。

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 ストライクやスペアがでるたびに、みんなでタッチやハイタッチを繰り返すことも、なかなかいいもんですね。考えてみればボウリングのスコアは“成果主義評価”そのものなのですが、それを、みんなでお互いに励まし合う。職場においてもそういう雰囲気になってほしいものだと思います。

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 ボウリングの後の懇親会では、ふだんほとんど会話を交わしたことのない現場の職員のみなさんとコミュニケーションをとることができて良かったと思います。乾杯のあいさつでは、ボウリングの女子プロの“Pリーグ”のPの意味について、紹介をさせていただきました。Pretty, Performance, Passion, Power, Perfectという5つの言葉の頭文字のPから由来しているとのことです。実は、ボウリング場へ行くまでのバスの中で、インターネットで調べたネタなんですけどね。ボウリング以外の職場にも応用できそうなキーワードだと思いました。

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