みなさん、あけましておめでとうございます。
    １月４日午前11時から教職員の皆さんに集まっていただき、恒例の新年の挨拶をしました。

    昨年は、国政では参院選での民主党の圧勝と安倍総理の辞任、地方の国立大学については、交付金ほぼ半減という国の試算に対して、全国知事会が交付金確保の要望を決議するなど激変の年でした。その混乱の余波が持ち越された新年ですが、今年の干支（えと）の戊（つちのえ）は「草木が繁茂して盛大となったさま」、子（ね）は「草木の種子がどんどん伸びて芽生える状態」とのことで、ぜひとも豊かな実りのある年にしたいものです。

    さて、みなさんは｢コミットメント｣という言葉をご存知ですか？ニッサンのゴーン社長が強調したことで有名になった言葉ですが、「公約」とか「責任をもって達成する目標」という意味です。平成16年の法人化の時に各大学は中期目標・中期計画を国に提出し、HP上でも公開していますが、この目標・計画は大学が国民に約束したコミットメントということになります。

    今年は国立大学法人評価が行われる予定で、今中期（平成16～21年）の目標・計画の達成度によって、次期中期（平成22～27年）の交付金が増減されます。まさに今年は大学の命運が決まる正念場の年と言えます。

    本学の基本目標は「三重から世界へ：地域に根ざし世界に誇れる独自性豊かな教育・研究成果を生み出す。～人と自然の調和・共生の中で～」ですが、これを実現するために中期目標66項目あまり、中期計画221項目あまりが作られました。膨大な数の計画ですが、大学構成員の努力により、多くの項目は順調に達成されつつあります。ただし、一部進行が遅れている項目もあり、私の学長として残り１年余りの任期の間に、思い残すことのないよう、思う存分総仕上げに取り組みたいと思います。  

    「一年の計は元旦にあり」とは昔から言い古された言葉ですが、これを、みんなの前で、公言し、しかも文字で書き「コミットメント」とすることによって、一気に重みが増します。これを｢コミットメント効果｣と言います。みなさんも「一年の計」を一段上のレベルにしてみてはいかがでしょうか？

    学長の任期中、ブログを書き続けることも私のコミットメントの一つにさせていただきます。