留学生にとっての三重大
~学習環境への高い満足度と応援団に感激~

例によって学長の挨拶から始まるのですが、三重大学の留学生数が現在229名であること、本学としてはもっと増やしたいこと、そのために、新たな留学生宿舎の建設を決定したこと、海外の大学とのダブルディグリープログラム(二つの大学の学位を同時に取得する制度)、国際インターンシップ、サマースクールなどを始めたこと、留学生の声を集める留学生会を結成したことなど、さまざまな取り組みを始めたことを説明しました。
また、留学生が困っていることがあれば、学長や副学長に何でも申し出ていただくように言いました。
さっそく、何か困っていることはないか聞いて回ったのですが、「三重大の皆さんは親切にしてくれるし、学習環境も良く、満足している。」という答えが異口同音に返ってきました。都会に滞在してから三重に来た人は、「都会に比べて三重県は自然に恵まれ、ゆったりとして、物価も安いので住みやすい。」と言っていました。また、私ども日本人は最近の治安の悪化を心配していますが、日本ほど治安の良い国はないとの意見も聞かれました。

学長としては、不満が全く聞こえてこないのは、組織の風通しが悪い場合もあるので、逆に不安に感じていたところ、バングラディッシュの留学生から、会場に飾ってある各国の旗の中に、バングラディッシュの国旗がないことを指摘されたので、さっそく、来年から飾ることにさせていただきました。この日の印象では留学生の満足度はけっこう高いようであり、工夫次第で留学生を 増やすことに期待が持てると感じました。
ドイツからの留学生に、なぜ日本へ来ようと思ったのか聞いたところ、日本のアニメ、たとえばセーラームーンなどを読んで、日本に興味をもったことが始まりとのことでした。三重大の応援団には留学生のために迫力あるパーフォーマンスをしていただき、留学生たちはたいへん感激をしていました。「これは日本だけしかなく、すばらしい日本文化です。」と言っていました。
アニメがいつの間にか世界的な日本文化になっていたことにはびっくりしたものですが、応援団も新たに掘り起こすべき日本文化の一つかも知れませんね。