研究の概要
三重大学大学院生物資源学研究科 伊藤智広 准教授、近畿大学(農学部 福田隆志 教授)、株式会社萩原農場(奈良県磯城郡田原本町 代表取締役社長 萩原斗志弘)の研究グループは、種子用スイカ(Citrullus mucosospermus (Fursa))から単離したコニフェリルアルコールが、ヒト皮脂腺細胞株SZ95細胞における皮脂合成促進効果を示すことを発見しました。種子用スイカは、白い果肉色、甘くない果肉、乾燥耐性を有する、株式会社萩原農場が独自に育成した品種です。これらの研究成果から、種子用スイカを利用した化粧品原料の開発を進めたいと考えています。
本研究成果は、2025年8月2日付のオンライン版「Molecules」(30巻、https://doi.org/10.3390/molecules30163360)および2025年8月26日から29日に開催された日本食品科学工学会第72回大会にて発表されました。
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研究者情報

生物資源学研究科
生物圏生命科学専攻海洋生命分子化学講座 水圏材料分子化学教育研究分野 准教授
伊藤 智広(ITO Tomohiro)
専門分野:薬用資源学、食品機能化学
現在の研究課題:
・天然資源から、医薬品、香化粧品、健康食品などの素材を見出す研究
・骨代謝や皮膚恒常性機構における細胞外小胞の情報伝播に関する研究