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琵琶湖固有の魚「ホンモロコ」が産卵回帰することを発見 ホンモロコの生態解明と資源回復に繋がる世界初の研究成果

2024.2.13

研究の概要



■ ホンモロコの回遊生態について、稚魚を標識放流し、漁業者が捕獲した魚を解析して検証
■ ホンモロコが琵琶湖を広く回遊したのち、産卵のために生まれ育った場所に回帰することを発見
■ ホンモロコの資源回復を図る上で、琵琶湖各地での産卵保護の重要性を提示


近畿大学農学部(奈良県奈良市)水産学科准教授 亀甲武志、京都大学生態学研究センター(滋賀県大津市)准教授 佐藤拓哉、三重大学生物資源学部(三重県津市)准教授 金岩稔、滋賀県水産試験場(滋賀県彦根市)石崎大介、桑村邦彦、岡本晴夫、井出充彦、根本守仁、藤岡康弘、公益財団法人滋賀県水産振興協会(滋賀県草津市)竹岡昇一郎、京都大学フィールド科学教育研究センター(京都府舞鶴市)准教授 甲斐嘉晃、京都大学農学研究科(京都府京都市)助教 中山耕至らの研究グループは、コイ科魚類のホンモロコが、生まれ育った場所から琵琶湖を広く回遊した後に、産卵のために生まれ育った場所に高い確率で回帰することを明らかにしました。

コイ科魚類が産卵のために生まれた場所に回帰することを確認したのは世界初の成果であり、琵琶湖の重要水産魚種であるホンモロコの生態解明や資源回復に貢献することが期待されます。

ホンモロコ
琵琶湖の重要水産魚であるホンモロコ


本研究成果に関する論文が、令和6年(2024年)2月13日(月)に、水産学における国際的な学術誌 "Canadian Journal of Fisheries and Aquatic Sciences(カナディアン ジャーナル フィッシャリーズ アンド アクアティック サイエンス)" にオンライン掲載されました。
Apparent migration and natal homing of a small minnow in a large ancient lake(広大な古代湖における小型コイ科魚類の回遊と産卵回帰)
https://cdnsciencepub.com/doi/10.1139/cjfas-2022-0207


詳しくはこちらをご覧ください。


研究者情報


生物資源学研究科 准教授
金岩 稔(KANAIWA Minoru)
専門分野:水産資源学、保全生態学

近畿大学農学部 水産学科 准教授
亀甲 武志

京都大学生態学研究センター 准教授
佐藤 拓哉

滋賀県水産試験場
石崎大介、桑村邦彦、岡本晴夫、井出充彦、根本守仁、藤岡康弘

公益財団法人滋賀県水産振興協会
竹岡 昇一郎

京都大学フィールド科学教育研究センター 准教授
甲斐 嘉晃

京都大学農学研究科 助教
中山 耕至