研究の概要
三重大学大学院生物資源学研究科 伊藤智広 准教授、岐阜大学(工学部 纐纈守 教授)、株式会社萩原農場(奈良県磯城郡田原本町 代表取締役社長 萩原俊嗣)の研究グループは、スイカ栽培過程で発生する農産副産物であるスイカ幼果実から新規フェノール配糖体2種(Citrulluside Hおよび Citrulluside T)を単離・精製し、これら新規化合物が光皮膚老化およびC. acnes誘導による炎症を抑制することを明らかにしました。 これら研究成果から、株式会社萩原農場では持続可能な農業生産に向けた栽培副産物の香粧品素材「スイカ幼果実エキス」を開発しました。
本製品は、2023年5月17日~19日にパシフィコ横浜にて開催予定の CITE Japan 2023に出展する予定です。
本研究成果は、2021年2月18日付の学術誌「Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine」(37巻、386-394ページ)、および2022年12月30日付のオンライン版「Natural Product Communications」(18巻、https://doi.org/10.1177/1934578X221143202)で発表されました。
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廃棄処分されるスイカ摘果幼果物
左: 廃棄処分される摘果幼果、右:摘果幼果の断面図
研究者情報
三重大学大学院生物資源学研究科 准教授
伊藤 智広(ITOH Tomohiro)
岐阜大学工学部 教授
纐纈 守(KOKETSU Mamoru)
株式会社萩原農場生産研究所 事業戦略担当部長
橋詰 利治(HASHIZUME Toshiharu)