グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

ゲノムDNA複製の真の姿を捉えた-ゲノムDNAが倍加していく様子を1細胞レベルで明らかに-

2019.3. 1

研究の概要


この度,医学系研究科・機能プロテオミクス分野(緒方正人教授研究室)の竹林慎一郎講師と柴田隆豊大学院生(研究当時)が,生物資源学研究科・分子細胞生物学教育研究分野(奥村克純教授研究室)と共同でヒトやマウスの細胞中のゲノムDNAが増えていく様子を解析できる技術の開発に成功しました。従来の方法で解析するには数万個の細胞を用意する必要がありましたが,この新しい技術を用いることで,たった1つの細胞から解析することが可能になりました。基礎医学的な研究で今すぐ医療に役に立つわけではありませんが、ゲノム研究を進める革新的な技術であり、今後病気の診断や治療法の開発に役立つことが期待されます。

この研究は,文部科学省新学術領域研究,染色体機能ドメインの可塑性とその意義(研究代表者:竹林慎一郎)の支援を受け,理化学研究所・生命機能科学研究センターの平谷伊智朗チームリーダーと共同で行われました。本研究内容は,2月25日付けで英国の科学雑誌「Nature Genetics」オンライン版に掲載されました。

Saori Takahashi, Hisashi Miura, Takahiro Shibata, Koji Nagao, Katsuzumi Okumura, Masato Ogata, Chikashi Obuse, Shin-ichiro Takebayashi, Ichiro Hiratani, "Genome-wide stability of the DNA replication program in single mammalian cells", Nature Genetics, 10.1038/s41588-019-0347-5

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

研究者情報


L1000593-2_R

医学系研究科 講師(発表当時)

平成31年3月1日から生物資源学研究科 准教授

竹林 慎一郎(Shin-ichiro Takebayashi)

専門分野:分子細胞生物学

研究テーマ:遺伝子の機能的発現を可能にする染色体高次構造構築原理の解明