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応急仮設住宅ガイドラインの作成について

2018.9.12

研究の概要


三重大学工学研究科の浅野聡准教授を座長として国土交通省中部地方整備局、三重県、県内の市町、三重県建設業協会、三重県建築士事務所協会等、産官学で立ち上げた「みえ応急仮設住宅ガイドライン研究会」において「応急仮設住宅ガイドライン」の作成をおこないました。

震災からの復興には様々な分野がありますが、研究会で特に重視しているのは産業や教育等のあらゆる分野の復興の基礎となる「住まいの復興」です。住まいの復興ではまず、暫定的に生活を安定させるための応急仮設住宅をいかに早く供給するかが重要であり、この対応が遅れるとその後の復興にも影響を与えます。

東日本大震災では仮設住宅を建設するために広大な建設用地が必要となりましたが、日常時における候補地選定が十分に整備されていなかったため、その確保が難航し、その結果仮設住宅の供給が遅れてしまいました。三重県も同様に大きな被害が予想されるため、事前の準備が重要となります。

「応急仮設住宅ガイドライン」は仮設住宅の建設に関する計画策定のための一連のプロセスと各プロセスの内容を解説・公表して、震災復興の事前準備に向けて、広く関係者に活用していただくことを目的としています。国土交通省等のガイドラインも参考に、既往のものでは触れられていない課題の改良を重ね、三重県の地域事情を考慮して作成しました。

特徴としては、仮設住宅の供給に関わる行政担当者、専門家、建設を依頼される企業、入居する県民等の関係者が実際に使える内容であることを重視しており、具体的には、①小学校区単位と市町全体の2段階から成る詳細な推計、②仮設住宅の必要戸数の充足度評価の推計及び充足度評価マップの作成、③三重県型木質系応急仮設住宅の提案の3点が挙げられます。

今年度以降、ガイドラインのPR・普及活動を行っていく予定です。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

研究者情報


20180426_定例記者懇談会・情報交換会 (望遠1) (129)_R

工学研究科 准教授

地域圏防災・減災センター副センター長

三重県・三重大学みえ防災・減災センター・みえ防災塾長

みえ応急仮設住宅ガイドライン研究会 座長

浅野 聡(Satoshi Asano)

専門分野:都市計画・景観計画・防災都市計画・防災まちづくり

 

20180426_定例記者懇談会・情報交換会 (望遠1) (125)_R

みえ応急仮設住宅ガイドライン研究会

志摩市建設部住宅営繕課

西飯 元信(Motonobu Nishii)

 

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みえ応急仮設住宅ガイドライン研究会

(一社)三重県建築士事務所協会理事・防災委員会委員

佐野 功児(Koji Sano)