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炭素・窒素・酸素から構成される高活性な高分子光触媒の発見

2020.6.22

研究の概要



工学研究科の勝又 英之准教授と金子 聡教授の研究グループが、炭素・窒素・酸素から構成される高活性な高分子光触媒の合成に成功しました。
本研究により得られた光触媒は、炭素・窒素・酸素から構成されており、自然界に極めて豊富に存在する元素であることから、資源制約の心配がありません。
本研究成果により、次世代の材料開発に大きく貢献できると期待されます。

この窒化炭素を、有害化学物質の分解・除去に利用するだけでなく、光電極システムの電極材料として利用したり、あるいは適切な光触媒と組み合わせて利用したりすることで、水分解による水素製造や二酸化炭素の還元による燃料・資源の合成などへの応用も可能であると考えられます。
その際、有効な光の波長を拡張できたことは、太陽光エネルギー変換効率の観点から、極めて有用な人工光合成システムになると期待できます。


本研究成果は、2019年10月16日に英国科学雑誌ネイチャー・パブリッシング・グループの学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。
https://www.nature.com/articles/s41598-019-49949-6

また本論文は、2019年のScientific Reports誌に掲載された化学分野の最もダウンロードされた論文トップ100「Top 100 in Chemistry」に選ばれました。このことからも、世界からの本研究に対する注目度の高さが伺えます。
https://www.nature.com/collections/efddbbcbjf


詳しくはこちらをご覧ください。


研究者情報


Rナビ勝又先生正方形_R

大学院工学研究科 分子素材工学専攻 准教授

勝又 英之(Katsumata Hideyuki)

専門分野:分析化学 環境化学

現在の研究課題:光触媒の高性能化、超微量成分分析法の開発