羽毛原料の安全性品質評価技術の開発

2019.3.19

研究の概要


医学系研究科の島田康人講師は、羽毛専業メーカーである河田フェザー株式会社と三重大学は新たな羽毛原料の安全性品質評価技術開発の共同研究を開始しました。

近年、羽毛の海外加工国の工場において給水・排水が制限されたことにより適切な羽毛精製処理ができず、薬剤・バクテリア・栄養塩類・アレルゲンの残留した汚染羽毛が流通しています。また、羽毛原料価格上昇に対して生産コストを下げるため、大量の化学物質を用いて羽毛にファイバーやほこりなどを接着させたり、ファイバーを固めてダウンのように偽装したグルーダウンも出てきました。グルーダウンには、どんな薬剤を使われているか不明で、健康被害が危惧されています。現在世界中に流通し始めており、国際羽毛協会(IDFB)においても問題視されています。

しかし、既存の羽毛原料の試験方法は物性試験のみでこの問題に対応しきれていないため、ゼブラフィッシュを用いた羽毛の新規安全性評価技術の開発をスタートしました。今回、羽毛ゼブラフィッシュ安全性試験を実施した結果、グルーダウンと原羽毛において強い毒性が認められ、精製羽毛には毒性は認められず、羽毛原料が適切な精製(洗浄)工程が行われているかを、ゼブラフィッシュを用いて評価できることを確認しました。今後、数年のうちにゼブラフィッシュを用いた羽毛の安全評価法の世界標準化を目指しています。

本研究成果は321日に国際誌International Journal of Molecular Scienceに掲載されました。

 

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研究者情報


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医学系研究科 講師

島田 康人(Yasuhito Shimada)

専門分野:ヒト疾患モデル構築およびその利用による治療薬探索研究、肥満(内臓脂肪・糖尿病・脂質異常症)・腸内細菌叢解析、天然物創薬・抗がん薬開発、インフォマティクス等

現在の研究課題:ヒト疾患ゼブラフィッシュを用いた創薬研究

 

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河田フェザー株式会社 代表取締役

河田 敏勝(Toshikatsu Kawada)

 

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一般社団法人UMOUサイエンスラボ 所長

黒栁 淳哉(Junya Kuroyanagi)