令和6年度三重大学学位記授与式を行いました
3月25日(火)、令和6年度三重大学学位記授与式を行いました。
三重大学を卒業された1309人の学部学生の皆さん、修了される419人の大学院生のみなさん、ご卒業・修了誠におめでとうございます。すべての大学教職員とともに、心からお祝い申し上げます。
皆さんが大学生活を送られた期間は、まさに社会が大きく変動する時代でした。新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン授業が主流となり、対面での交流が制限される日々が続きました。しかし、その困難を乗り越え、学びを深められた皆さんの努力を誇りに思います。
現代は「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる不確実性の高い時代です。経済の変動、技術の急速な進歩、異常気象など、未来を予測することが難しくなっています。そんな時代を生き抜くためには、迅速かつ柔軟に対応する思考法「OODA(ウーダ)ループ」が重要です。これは、観察(Observe)、状況判断(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)を繰り返すことで、変化に適応する力を養う考え方です。
三重大学で皆さんが培った「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」は、このOODAループの基礎となるものです。そして、これからの社会で最も求められるのは「行動する力」です。日本は少子高齢化が進み、社会の構造も変化しています。その中で、未来を切り拓くリーダーとして、一歩踏み出す勇気と挑戦する姿勢が求められます。
これからの人生で困難に直面することもあるでしょう。その際は、三重大学での学びや経験を思い出し、自信を持って進んでください。三重大学は、いつでも皆さんを歓迎します。同窓会などを通じて、大学とのつながりを大切にしながら、新たな道を切り拓いてください。
皆さんの未来が夢と希望に満ちたものとなることを心より願っています。改めて、ご卒業おめでとうございます。