2024年度三重ジュニアドクター育成塾成果報告会に出席しました
3月15日(土)、三重大学三翠ホールにおいて、2024年度の「三重ジュニアドクター育成塾」の成果報告会および修了式が行われました。
三重ジュニアドクター育成塾は、6年生から中学生を対象に、三重大学が中心となって個人研究を支援し、未来の科学者を育成するプロジェクトで、2018年度に始まり、今年度で7年目を迎えました。現在は、「国立研究開発法人 科学技術振興機構 次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)」の支援を受けて実施しています。
未来の科学者を育成する本事業において、第一段階プログラムの受講生の皆さんは、1年間を通じて観察・実験講座、問題解決型実験講座、探求活動講座およびプレゼンテーション講座などを受講されました。
また、第一段階プログラム修了者から選抜者だけが進むことができる第二段階プログラムの受講生の皆さんは、大学教員や関係者による研究倫理教育を含め個人研究のサポートを受けながら研究成果をまとめ、コロナ禍以降初めて開催された夏のサイエンスキャンプでは受講生同士の交流の機会を持たれました。同じ目標に向かって研究に取り組む仲間たちと切磋琢磨することはかけがえのない経験となったことでしょう。
それらの経験を経て、報告会でそれぞれの研究発表を堂々と行うたくましい姿に大きな成長を感じ、とても感動しました。
三重ジュニアドクター育成塾は、5つの能力、すなわち、「課題発見・探究する能力」、「知識・概念・スキルを活用する能力」、「情報発信する能力」、「協働する能力」、「イノベーションを生み出す能力」を大きく伸ばすことを期待して実施してきました。
研究テーマを考えることから始まり、データ収集や結果のまとめ、そして分かりやすく伝えることは、実際にやってみるとその難しさを痛感したと同時に、「楽しかった」「面白かった」という思いも、きっと受講生の皆さんの胸に残っていることだと思います。私たちが受講生の皆さんに一番感じてほしかった「研究は面白い」という気持ちをこれからも大切に、じっくりと自分の研究を振り返り、自己評価を行い、新たな課題を見つけて、今後の学びに繋げられていくことを期待しています。
受講生の指導にあたられた学内教員、教員を目指す学生および関係者の皆様に御礼を申し上げるとともに、受講生の皆さんがジュニアドクター育成塾での学びを活かして科学への幅広い関心をさらに広げ活躍されることを心から応援しています。