三重大学プレミアムトークを開催しました
11月26日(火)、本学生物資源学研究科ご出身である名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部 スタートアップ推進室の河野廉教授を講師にお招きし、「アントレプレナーシップ教育の拡大とスタートアップ・エコシステム形成に向けたTongaliの活動」をテーマに三重大学プレミアムトークを開催しました。
講演では、本学も参加している東海地域のアントレプレナーシップ教育とスタートアップ支援プラットフォーム「Tongali」の取組が紹介されました。「Tongali」は、大学と地域社会が連携し、学生や教職員による起業を支援する仕組みであり、これまでに累計401件以上のベンチャー企業が誕生し、1468億円以上の資金調達が行われています。教育面では、既存の授業にアントレプレナーシップの要素を組み込み、学生たちが挑戦するマインドや課題解決力、社会で活躍するためのスキルを養うプログラムが提供されています。また、研究成果を実際の事業として展開する支援も進められており、これらの活動を通じて地域から世界に貢献できる人材の育成を目指している点が印象的でした。
河野教授はアントレプレナーシップ教育を「起業準備」にとどめず、社会課題に挑むための力を育むものとして捉え、その重要性を繰り返し強調されました。また、講演の中で紹介された「シームレスな支援体制」や、地域全体を巻き込むプラットフォームの存在が、学生や教職員の挑戦を後押しし、成果を上げている様子が鮮明に伝わってきました。
本学もこの取り組みの一員であり、今回の講演を通じて、Tongaliをさらに活用し、学生や教職員の挑戦を支える取組を強化していく必要性を改めて感じました。河野教授の熱意に満ちたお話から、教育とスタートアップ支援を通じて地域や世界に貢献する未来像が鮮明に思い描かれ、参加者一同がイノベーションを推進する使命感と希望を新たにした時間となりました。