三重大学プレミアムトークを開催しました
10月16日(水)、東京外国語大学 林 佳世子学長、木下 孝洋理事(前:三重大学理事・事務局長)を講師にお招きし、「SGU-スーパーグローバル大学事業-の10年を振り返る」「外から見た「三重大学」~三重大学の素晴らしさ~」をテーマに三重大学プレミアムトークを開催しました。
はじめに木下理事から「外から見た「三重大学」~三重大学の素晴らしさ~」をテーマご講演があり、「三重大は地域貢献や研究の質で優れた成果を上げているものの、全国的には地方大学の一つとしてしか認識されていない現状がある。地域イノベーション学研究科や附属病院、リカレント教育など、アピールすべき強みも多数あるため、積極的な情報発信が求められている。また、大学改革を推進するために、教職員が一致団結して取り組んでいて、長期的な視点で第5期へ向けた準備が進んでいる。」と三重大学を評価いただきました。我々が力を入れて取り組んでいる活動について、今後の発展のためにも更に積極的な広報活動が必要であると感じました。
続いて、林学長より「SGU-スーパーグローバル大学事業-の10年を振り返る」をテーマにご講演いただきました。
日本の大学の国際化を進めるために、数々の政策が取られ、特に外国人留学生の受け入れや日本人学生のグローバル化が重要視されました。SGU事業では、外国人教員の採用や英語での授業の拡充、留学生と日本人学生の共修プログラムが導入され、各大学で国際的な競争力を高める取り組みが進行しています。東京外国語大学では、さすがに多くの留学生や学生の外国研修が盛んで、大学の国際化が素晴らしく進んでいます。外国人学生には日本語教育を、日本人学生には外国語教育をしていくことの重要性を理解することができました。
SGU事業によって日本の大学の国際的な地位が向上し、学生が世界で活躍するための基盤が着実に整備されていることかと思いますが、外国人留学生の受け入れや日本人学生の海外留学の促進にはまだ課題も残されており、さらなる改革が必要とされています。少子高齢化が進む中で、日本の大学が国際社会において魅力的な教育機関として存在感を示し続けるためには、今後も一貫した政策の継続と新たな挑戦が不可欠だと感じました。
学生が社会に出るまでに、語学力・コミュニケーション力、主体性・積極性・チャレンジ精神を備え、異文化理解と日本人としてのアイデンティティを確立したグローバル人材になれるよう育成するのが大学という高等教育機関の使命です。
国立大学協会では、国立大学の新たな未来像(案)として、留学生比率3割の実現を目指し、教育においては、外国人留学生の受入、日本人学生の海外留学、さらに英語による授業の拡充、外国人留学生向けの日本語・日本文化教育の高度化を進めることが考えられています。三重大学でも、来年度より国際交流関連の機能を一層高める取り組みを進めて参ります。
最後に、林学長が東京外国語大学の公式キャラクター「トビタくん」を持ってきていただきました。本学の「ミールド」ともよくお似合いです。これからも東京外国語大学とのご縁を大切にしていきたいと思います。