リカレント教育プラットフォームみえ 2024年度第1回シンポジウムを開催しました
コロナ渦を経て、人財育成の重要性が再認識されているいま、社会人の学びなおし"リカレント教育" が注目を集めています。産官学金が連携して"学び"を支え、その学びを糧に人と組織が成長する、企業の持続経営にも繋がるそんな取り組みが、三重県ですでに数多く生まれています。
三重大学でもリカレント教育センターを3年前に設置して活動を展開していますが、昨年より地域の複数の大学と産業界や自治体等が連携して、リカレント教育に関するニーズ 把握やマッチング等を効果的・効率的に行い、企業側における評価や環境整備の促進も図るプラットフォーム「リカレント教育プラットフォームみえ」が構築されました。本事業は、文科省令和5年度補正「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築支援事業」に採択されたのを契機に始まったもので、リカレント教育を全県下で推進しています。
7月26日(金)には、三重県総合文化センター文化会館小ホールにて、本プラットフォームみえの2024年度の第1回シンポジウム「学びから生まれる人財とサステナブル経営」が開催されました。
本シンポジウムでは、リカレント教育が組織にもたらすさまざまな好影響とその無限の可能性を、組織経営のスペシャリストである横山桂子様(西日本電信電話株式会社 監査役)に基調講演をいただき、水谷康朗様(株式会社水谷精機工作所 代表取締役社長)と林雅哉 様(三重電子株式会社 代表取締役社長)より企業報告、その後、小見山幸弘様(三重県政策企画部長)を交えて、青木雅生教授(本学リカレント教育センター副センター長)のモデュレーションのもと、パネルディスカッションを行って頂きました。
基調講演をいただきました横山桂子さんは、NTT西日本の津支店長をお勤めされていたころよりご縁を頂いており、現在三重大学の経営協議会委員、学長選考・監察会議委員もお勤めいただいております。横山さんの「人こそかけがえのない財産」と題したご講演では、横山さんご自身のこれまでのキャリアーを含めNTT西日本における人財の育成とリカレント教育の重要性について大変参考となるお話を頂きました。
リカレント教育プラットフォームみえでは、企業等の皆様からのニーズ調査やシンポジウムを通じて、リカレント教育の普及を図って参りますが、本年度は、企業のニーズとプログラムのテーマをマッチングさせ、三重県内でのリーディングプログラムを開発し、併せてプログラムの有用性も評価して改善に繋げるための評価方法も策定して参ります。企業の教育推進環境の整備支援も進め、関係機関と協力しながら地域ニーズに応え、リカレント教育の更なる普及を目指したいと思いますので、引き続き皆様のご意見を頂ければ幸いです。
最後に、ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。