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三重大学リカレント教育センター

社会変革のスピードが速い現在、社会で生き抜きぬいていくためには、大学で学んだ知識やスキル、その後に就職した会社や社会での学びや経験に加え、それまでになかった、新たな学びが必要となってきています。また、人生も100年時代や少子化の時代を迎え、生涯現役でいきいきと暮らすライフスタイルへの変化が求められるなど、終身雇用で一つの組織に生涯従事するスタイルから、会社・組織を替え、転職してキャリアアップしながら、生きていくことも新しい時代の生き方の一つのスタイルとなってきています。これらの新たな活動に必要な知識やスキルのアップデートを目的として、リカレントやリスキリングの教育ニーズが高まり、三重大学にも、本年4月、リカレント教育センターが設立されました。
本日は、三重大学リカレントセンター長の尾西康充理事(企画・経営担当)と副センター長の小林一成地域イノベーション学研究科長に、センターの活動状況をお伺いしました。

対談の様子

小林研究科長

本センターの行うリカレント教育は、2つのタイプが用意されています。一つは、ご要望の多い分野について、センターがあらかじめプログラムを構築し、複数の方に受講して頂くレディーメイドプログラム、もう一つは、学びたい人や学ばせたい人の個々のオーダーに沿ってプログラムを作成するオーダーメイドプログラムです。いずれのプログラムにも、三重大学で行われている様々な講義のコンテンツを活用し、本学の地域イノベーション学研究科で独自に開発され培われたPM(プロジェクト・マネジメント)教育を随所に鏤め、学んだものを実践に活かせる内容となる予定です。
最初の企画として、今月から、リカレント教育講座のレディーメイドプログラムとして「DXによる中小企業の事業再構築・新事業創出を担える人材の育成」が、文部科学省のDX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業として、来年2月までの6か月間行われます。定員30名の募集でしたが、この定員は埋まってしまったようで、大変な人気です。カリキュラム受講後の到達レベルとしては、Microsoft社のPower BIデータアナリスト AssociateやAzure Data Engineer Associate取得できるという意欲的なものです。

伊藤学長に資料を見せる尾西理事

伊藤学長と小林研究科長

今後、企業のニーズを聞き取り、プログラムを提供していく予定だそうですが、三重大学が得意としている環境や防災領域、さらには医療経営に関するリカレント教育も考えられています。また、教養を高める上でのリカレント教育もよいと思いました。
三重大学は、人文学部、教育学部、医学部、工学部および生物資源学部の5学部・研究科に地域イノベーション学研究科を含めた5学部6研究科で構成され、様々な分野をカバーできる教員が活躍しています。三重大学の高等教育も、従来の大学教育に加え、今こそ、様々な世代の方々にとって学んで頂ける知の拠点として展開していくことを目標としたいと思います。

小林研究科長(左)、伊藤学長(中央)、尾西理事(右)