- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

環境活動のはかり知れないメリット
~「容器包装3R推進環境大臣賞」優秀賞伝達式にて~

 すでに新聞でも報道され、三重テレビのニュースでも取り上げられましたが、2月4日(水)に「容器包装3R推進環境大臣賞」優秀賞の伝達式が学長室でありました。環境ISO学生委員会の代表者の皆さんや報道機関の方々が見守る中で、環境省中部地方環境事務所長の市原信男さんから、表彰状をいただきました。

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  3Rというのは、みなさんよくご存じですよね。リデュース(排出抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)のことですね。2008年4月24日のブログでも紹介しましたが、三重大では学生たちが中心となって職員や教員といっしょに力を合わせて、生協のレジ袋削減、放置自転車の再使用、古紙回収によるトイレットペーパーとしての再利用など、3R活動にいっしょうけんめい取り組み、今回大学としては初めて「容器包装3R推進環境大臣賞」優秀賞をいただくことになったんです。

09020603SJPG.jpg   この日は、学長室に三重テレビさんのカメラが入って、環境ISO学生委員会の歴代の委員長の皆さんがインタビューにこたえていたのですが、みんなしっかりと自分の考えを述べることができますね。たいしたもんだと思います。 09020604S.JPG   市原さんには、三重大の環境活動の大きな特色は学生が中心であること、そして、単に講義を受けるだけではなく、このような環境活動を実践して初めて環境マインドが育つことをお話ししたところ、まったく同感であるとおほめの言葉をいただきました。 

09020605S.JPG   今まで三重大学が学生、職員、教員で力を合わせて取り組んできた環境活動には、はかり知れないメリットがあったと思っています。

 まず、環境活動そのものの効果が思い浮かびますね。学内の環境が良くなりますし、また、経費の節減にもつながりますし、もちろん地球温暖化防止に貢献でき、環境教育、環境研究、地域連携、そして「大学の社会的責任(USR)」を果たすという大切な意味がありますね。 法人化後の国立大学は地域からの支持がないと生きのびていけませんが、地域からの高い評価を得るためにも、欠かせない活動です。、

 これだけでもはかり知れないメリットがありますが、私は、もう一つ大きなメリットをあげたいと思っています。それは、このような活動を通して、学生・職員・教員が共感・共鳴する職場づくりができるのではないか、ということです。

 今までは、とかく学生は教員から教えを受ける“だけ”の存在、職員(厳密には一般職員)は教員の小間使い“だけ”の存在になりがちだったのではないでしょうか?これでは、なかなか心が一つになりませんね。法人化後に三重大が取り組んできた環境活動の成功は、3つの組織が心を一つにして一つの目標のもとにいっしょに活動することが可能だということを、私たちに教えてくれました。これをきっかけに、いろんな活動で、学生・職員・教員が共感・共鳴する職場づくりができたらいいなと思っています。

 さて、この日の私のとっておきのショットは表彰状を持っている施設部の沼田敏男さんです。環境活動にはたくさんの職員の方々にご協力いただいており、沼田さんもそのお一人です。いつも、縁の下の力持ちの役をやっていただいてありがとう。これからもどうぞよろしくお願いします。 

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