- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

仕事はじめもイノベーション
~中日新聞さんへ:「地域イノベーション学研究科」の学生募集の記事をありがとう~

 1月5日は、多くの企業や官公庁で仕事はじめだったと思いますが、三重大でも、学長をはじめ、それぞれの部局でトップの方々のあいさつや、お互いのあいさつまわりが行われました。

 学長のこの日のスケジュールは、まず9時半から1月1日付けで常勤として採用された事務職員の方々に、お話をさせていただきました。ここ1~2年は、事務職員の募集の説明会に大学を訪れた方々に、学長が直接大学の方針を説明させていただいていますし、また、新任の方々には学長が直接お会いして、お話をさせていただくことにしています。この日は、三重大に非常勤としてお勤めいただいていた方々の中から3人の方々を常勤の職員として採用させていただきました。このような、非常勤の職員の方々の常勤職員化という試みは今回が初めてです。希望者に対して筆記試験と2回の面接をくりかえす選抜をさせていただき、競争率は約17倍の難関でした。選ばれた方々には、特に多くの非常勤の方々からの期待がかかっているので、がんばっていただくようお願いをしました。

 11時からは各学部長さんをはじめ大学の幹部の教職員に対して年頭のあいさつをさせていただきました。

09010601s.JPG   09010602s.JPG  

 「今、世界中がたいへんな金融経済危機の中にあるが、この苦しい時にイノベーションの芽を育んだ企業や国が生き残る。そして、地域から世界を目指すイノベーションの芽がどんどんと芽生えてくるようにしないといけない。そのために、三重大のような地方の大学が大きな役割を果たすことができる。

 三重大では、「地域イノベーション学研究科」の設置が国から認められ、4月からいよいよスタートする。地元密着型の産官学連携組織である伊賀研究拠点についても建物もほぼできあがり、体制が固まって、同様に4月からスタートする。また、昨年から三重大学リサーチセンターが5つ立ち上がり、さらに、新しいリサーチセンターも立ちあげられようとしているが、三重大はこのような攻める姿勢をどんどんと貫いていくべきである。

 地域から世界を目指すイノベーションに三重大が貢献するためには、イノベーションを生み出す人材(イノベーター)を育成すること、そして、イノベーションを生み出せる研究を行うことが必要である。そして、そのためには、三重大自身のイノベーションが必要であり、そのためには大学構成員一人ひとりがイノベーターであることが大切であって、それぞれの持ち場において、常に改善・改革を行っていただきたい。」

09010603s.JPG   09010604s.JPG  

 ところで、1月2日のブログで、12月25日に開催した「地域イノベーション学研究科」の記者会見のことを書いた時に、中日新聞さんが次の日の記事に載せていただいていないことを書いたのですが、1月1日に、「地域イノベーション学研究科」の学生募集の記事をちゃんと載せていただいていました。ありがとうございます。

「地域イノベーション学研究科」の出願は1月5日~2月19日まで、
試験は博士前期課程(修士課程)が3月9日、博士後期課程が10日、
説明会が1月9日午後6時から、三重大学講堂の小ホールにて開催されます。

ブログを読まれた皆さん、ぜひ奮って応募をお願いいたします。