- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

「文芸春秋」に記事が載る
~「大学マネジメント」の記事も読んでね~

画像文藝春秋.jpg    数名の知人から、『今発売されている「文芸春秋」誌5月号に、豊田学長の書いた記事が載っていたね。』と言われました。さっそく「文芸春秋」誌を手に入れて自分の書いた記事を探したのですが、なかなか見つからず、最初から1ページずつめくっていって、やっと229ページに見つけることができました(記事のPDF)。

   「国立大学病院の経営の問題点について」というタイトルで、その内容は12月に東京で主な新聞社やテレビ局の医療関係の論説担当の皆さんの前でプレゼンをさせていただいた内容を1ページにまとめたものです。スポンサーつきの記事なので広告扱いのために目次に載っておらず、探すのに苦労したというわけでした。このURLから全文が掲載されている私の記事を読むことができます。(http://www.pfizer.co.jp/pfizer/healthcare/pfizer_forum/2008/n104.html)  

   それにしても、私自身が見つけるのに苦労した記事を、何人もの方々がよくぞ見つけてくれたものだと感心したのですが、ある方は毎回連載されている「赤坂太郎」の政局ドキュメントが好きで、その記事を読んでいたところ、その直後に載っていた私の記事に気がついたとのことでした。「寄らば大樹の陰」ということですかね。

   さて、もう一つの私の記事が「大学マネジメント」誌の3月号に載っています。この「大学マネジメント」は、「国立大学マネジメント研究会」が毎月発行している雑誌です。2004年に国立大学が法人化され、18歳人口の減少、大学間競争の激化、大学予算の削減などから、国立大学も以前の「運営」でよかった時代から、現在では「経営」をしなくてはならない時代となり、大学マネジメントについての情報を交換するために創刊されました。

画像大学マネジメント.jpg    私の記事のタイトルは「地方大学が潜在力を発揮できる政策を~目的としての競争原理から手段としての競争原理へ~」というもので、立命館大学副総長(元京都大学理事・副学長)で、「国立大学マネジメント研究会」の会長である本間政雄さんから、昨年12月に岐阜大学で行われた「地方大学の挑戦」と題するシンポジウムでの私の発表をお聞きになり、原稿を依頼されたものです。(記事のPDF

   経済財政諮問会議や財政制度等審議会という政府関係会議の提案する大学政策の問題点を指摘してあります。この「大学マネジメント」誌の編集委員を確認すると、文部科学省のえらい役人の方々も入っておられることに気がつきました。 ぜひとも国の政策を担当する方々や議員さんにも読んでいただけることを期待しています。

 そういえば、昨年の11月に三重県の地方六団体の代表の皆さん(知事さんや市長さん町長さん)といっしょに財務省に陳情に伺ったのですが、たしか副大臣室の前室に「文芸春秋」が置いてあったように思います。さすがに「文芸春秋」は多くの知識層に読まれる雑誌ですね。財務省の方々にもなんとか私の記事を見つけていただけることを祈っています。