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人材育成に関する企業、教員、学生アンケート(2013年2月~5月)

1.目的

三重大学は、平成24年度~26年度文部科学省補助金事業『産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業』の採択を受け、地域・産業界のニーズを把握しつつ、大学の教育理念をふまえた教育改善の取組を行っている。三重大学には、教育目標として、「感じる力」、「考える力」、「コミュニケーション力」、および総合力としての「生きる力」が掲げられているが、その教育目標に沿った地域・産業界へのニーズ調査は行われていない。今回は、「4つの力」の項目に沿って、三重県・愛知県の企業へのニーズ調査を行うとともに、同じ資質項目に従って、教員が育成を目指す資質、新入生が成長を目指す資質についてのアンケートを行い、教育改善のための基礎資料とするものである。

2.アンケート概要

2-1 「4つの力」の下位項目を問う内容

三重大学における定義を重視しつつ、三重キャリア連携会議における意見交換をもとに以下の修正を施した。

  • 「情報受発信力」を「情報発信力」、「情報受信力」、「プレゼンテーション力」に分割した。
  • 「討論・対話力」を「討論力」と「対話力」に分割した。
  • 「指導力・協調性」を「指導力」と「協調性」に分割した。
  • 「社会人としての態度」を「社会人としての態度・マナー」に修正した。
  • 「生きる力」に関しては、多様な解釈を許容するので削除し、「行動力」を加えた。

2-2 回答の方法

  • 企業には、「総合職」に求める力、「専門・研究職」に求める力それぞれ上位5つの記入を依頼した。
  • 教員には、学生に必要な能力として、「教養教育における場合」と「専門教育における場合」それぞれ上位5つの記入を依頼した。
  • 学生には、2013年度前期「4つの力スタートアップセミナー」受講生に、「三重大学を卒業する時点で獲得したい能力」と「共通教育で獲得したい能力」それぞれ上位5つの記入を依頼した。

2-3 実施方法

  • 企業には、三重キャリア連携会議の協力を得て、2013年2月~3月、三重県及び愛知県に立地する2053社にアンケートを実施し、530社から回答を得た(表2)。
  • 教員には、2013年2月~4月にかけて530人に配布し、279名から回答を得た(表1)。
  • 「4つの力スタートアップセミナー」受講生には、2013年4月~5月、1,403名に調査票を配布し、1,176名から回答を得た(表3)。

3.集計結果

3-1 企業が求める資質

  • 総合職、専門技術職共通
    モチベーション、主体的学習力、問題解決力、協調性、社会人としての態度、行動力
  • 総合職に特徴的
    対話力、協調性、社会人としての態度、行動力
  • 専門技術職に特徴
    専門的知識・技術、課題探求力

3-2 教員が育成したい資質

  • 共通教育:幅広い教養、主体的学習力
  • 専門教育:専門的知識、考える力

3-3 学生が身につけたい資質

  • 共通教育:幅広い教養、プレゼンテーション力、対話力
  • 卒業まで:専門的技術、行動力

3-4 「企業が求める資質」と「教員が求める資質」

  • 共通点:モチベーション、主体的学習力、問題解決力
  • 企業の要求が強く教員の意識に上りにくい資質:行動力、コミュニケーション力
  • 教員の優先順位が高い資質:考える力――論理的思考力、批判的思考力、課題探求力

3-5 学生の意識と企業・教員意識の比較

  • 企業・教員と同じ指向性:主体的学習力、問題解決力
  • 教員と同じ指向性:共通教育では教養、専門教育では専門的知識
  • 企業と同じ指向性:コミュニケーション力、行動力

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各表をクリックすると拡大イメージが表示されます。

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