現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第7回講義を行いました
6月4日(水)、三重大学数理・データサイエンス館(CeMDS)において現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第7回目の講義を行いました。
本講義は、三重大学役員に加え、政治・経済・環境・医療・食・スポーツなど、各分野の第一線で活躍される著名な方々をゲスト講師として迎えて、現代社会が抱える多様で複雑な課題について、多角的な視点から理解を深め、学生が社会で行動するための「教養と視野」を育むことを目的としています。
(講義について詳しくはこちら)
第7回の講義は、東京外国語大学 林佳世子前学長にお越しいただき、「歴史を考える」をテーマでご講演いただきました。林先生は、ご自身の中東地域に関するご研究をもとに、歴史を学ぶとはどういうことか、そして歴史を学ぶことによって私たちは何を得ることができるのかについて、深く、そしてわかりやすくお話しくださいました。
歴史の研究とは、単に年表や出来事を暗記することではなく、限られた史料や証言から事実関係を丁寧に解き明かし、そこから一つのストーリーを構築していく作業である、というお話が特に印象的でした。歴史には常に複数の視点があり、一つの出来事にも様々な解釈が存在します。だからこそ、自分自身の頭で考え、問いを立てる姿勢が何より大切だと語ってくださいました。
最後になりましたが、ご多忙のなか貴重なお話をしてくださった林佳世子先生に、心より御礼申し上げます。