- 三重大学 学長・理事ブログ -

三重大学 学長・理事ブログです。

名誉教授称号授与式及び懇談会を開催しました

6月23日(月)、三翠会館にて名誉教授称号授与式を、地域共創プラザにて名誉教授懇談会を開催しました。
名誉教授の称号は本学の教育や学術分野で特に顕著な功績を残された先生方に対して敬意を表し授与するもので、本年度は15名の先生方が三重大学名誉教授となられました。

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それぞれの先生方が、教育・研究、そして大学運営において残してこられた足跡は、計り知れないものがあります。これまでのご貢献に、心より感謝申し上げます。そして今後とも、変わらぬご助言をいただき、学生への指導や大学の運営にお力添えいただけますと幸いです。先生方のこれからの益々のご活躍とご健勝をご祈念申し上げます。

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授与式後には、名誉教授となられた後も、本学とのつながりを大切に感じていただけるよう、ささやかではありますが、地域共創プラザにて名誉教授の先生方との懇親会を開催いたしました。長年ご一緒された教職員との再会を喜び合う場面や、現役教員と和やかに語り合う様子も見られ、終始あたたかな雰囲気に包まれていました。世代や立場を越えて語られる先生方の言葉には重みと優しさがあり、今なお大学の一員としての存在感を感じさせてくださいました。

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大学にとって、名誉教授の皆さまは、これからも大切な知の財産であり、心強い味方です。これからも、こうしたつながりを大切にしてまいります。

駐ザンビア日本国特命全権大使がご来学されました

2025年6月19日(木)、駐ザンビア日本国特命全権大使の竹内一之氏がご来学されました。昨年度末に、伊藤正明学長を含め本学教職員がザンビアを訪問し、大使館を表敬したご縁から今回の来学が実現したものであり、今後の両国間の学術・人材交流の展望を語り合う貴重な機会となりました。

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学長、理事、医学部関係者、国際担当者らが出席し、竹内大使との面談が行われました。面談では、これまでのザンビアとの関係性をふまえ、三重大学が担うべき国際的な教育・研究の責任についても意見が交わされました。今後も、ザンビアとの間での留学生・研究者の相互受け入れを積極的に進め、医療分野を中心とした人材育成や学術連携の拡充を図ることを確認しました。

今後、三重大学はアフリカ諸国との連携においても、学術・医療の両面から持続的なネットワークを築き、国際社会に貢献する大学としての役割を果たしてまいります。教育・研究・医療の場において、人と人、国と国をつなぐ架け橋となるよう、今後も取り組みを強化していきます。

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現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第7回講義を行いました

6月4日(水)、三重大学数理・データサイエンス館(CeMDS)において現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第7回目の講義を行いました。

本講義は、三重大学役員に加え、政治・経済・環境・医療・食・スポーツなど、各分野の第一線で活躍される著名な方々をゲスト講師として迎えて、現代社会が抱える多様で複雑な課題について、多角的な視点から理解を深め、学生が社会で行動するための「教養と視野」を育むことを目的としています。
(講義について詳しくはこちら

第7回の講義は、東京外国語大学 林佳世子前学長にお越しいただき、「歴史を考える」をテーマでご講演いただきました。林先生は、ご自身の中東地域に関するご研究をもとに、歴史を学ぶとはどういうことか、そして歴史を学ぶことによって私たちは何を得ることができるのかについて、深く、そしてわかりやすくお話しくださいました。

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歴史の研究とは、単に年表や出来事を暗記することではなく、限られた史料や証言から事実関係を丁寧に解き明かし、そこから一つのストーリーを構築していく作業である、というお話が特に印象的でした。歴史には常に複数の視点があり、一つの出来事にも様々な解釈が存在します。だからこそ、自分自身の頭で考え、問いを立てる姿勢が何より大切だと語ってくださいました。

最後になりましたが、ご多忙のなか貴重なお話をしてくださった林佳世子先生に、心より御礼申し上げます。

三重大学賞・学長賞・研究推進貢献賞、学業優秀学生学長賞の授賞式を開催しました

5月31日は三重大学開学記念日です。今年は開学記念日が土曜日のため、5月30日(金)に三翠ホールホワイエにおいて、三重大学賞・学長賞・研究推進貢献賞、学業優秀学生学長賞の授賞式を開催しました。

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三重大学賞は、教育活動、研究活動及びその他様々な活動において顕著な功績があった者について、その功績をたたえることにより、教職員のさらなる意欲の向上を図り、本学の活動の活性化と一層の社会貢献に繋げることを目的としています。

今年は、複数のリンパ腫病型において、難治例の病態解明、および従来の治療成績を大きく改善する治療法の確立に貢献された医学系研究科の山口素子教授、医療における外科手術支援のための光イメージング技術の独創的な開発研究を行っている生物資源学研究科の寺西克倫教授、「風車の研究」を中心として、研究活動を展開され、国内外の研究者との交流を深めることで風車技術のさらなる向上に寄与された工学研究科の前田太佳夫教授、任意団体として三重大学社会人水泳部を立ち上げ、個人の競技者としては社会人の三重県大会40歳以上の部において大会新記録で優勝し、マスターズ大会で日本一の成績を残され、水泳部においても教育活動に貢献している附属病院の井倉一政助教の4名が受賞されました。

教育活動、研究活動、業務において顕著な成績を収められた方に贈られる学長賞は38名、外部資金の獲得を通じて大学の研究発展や経営基盤強化に貢献した研究者に贈られる研究推進貢献賞は6名が受賞されました。

今回受賞された教職員の皆さん、誠におめでとうございます。日頃より本学の教育・研究・社会貢献活動を力強く支えていただいていることに、深く感謝申し上げます。受賞された皆様の功績は、努力と創意工夫の積み重ねによるものであり、三重大学のさらなる発展に向けた大きな力となっております。

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学業優秀者として学長賞を受賞された73名の学生の皆さんもおめでとうございます。皆さんの努力が形となって評価されたことを、私自身大変うれしく思います。これから先、困難に直面することもあるかと思いますが、学び続ける姿勢と自ら考える力を武器に、道を切り拓いてください。三重から世界へ羽ばたく未来のリーダーとして、今後のさらなる成長を心から期待しています。

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伊勢志摩サテライト協議会と市民公開セミナーを開催しました

5月27日(火)、鳥羽商工会議所にて「伊勢志摩サテライト協議会」、同会場内「かもめホール」にて「市民公開セミナー」を開催いたしました。ご多用の中ご出席いただいた鳥羽市副市長・立花充様、志摩市副市長・村上圭一様、南伊勢町副町長・広田真理子様、大紀町副町長・西村周英様をはじめ、自治体関係者の皆様、地域企業・団体の皆様、そして多くの市民の皆様に心より御礼申し上げます。

協議会では、まず三重大学医学部附属病院の新体制とともに、医療分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する「MUDX(Medical University Digital Transformation)」構想についてご報告しました。続いて、伊勢志摩地域をフィールドとした産学官連携の取り組みや、地域課題の解決に向けた学生の参画事例について紹介し、参加自治体からは大学への具体的な要望や期待を共有いただきました。実務に根ざした率直なご意見を交わす貴重な場となり、今後の地域と大学の連携のあり方を改めて見つめ直す機会となりました。

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また、同日開催された市民公開セミナーでは、鳥羽市長・小竹篤様からご挨拶をいただいた後、「医療の"いま"について〜『放射線の話』と『災害医療』〜」をテーマに、三重大学医学部附属病院長・佐久間肇理事から画像診断と放射線の安全性に関する講演、看護学専攻の磯和勅子教授から避難所における要配慮者支援に関する講演を行いました。多くの市民の皆様にご参加いただき、身近な医療や災害時の対応についての理解を深めていただく場となりました。

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三重大学は、地域創生の中核を担う大学として、伊勢志摩地域における教育・研究・実践活動を「伊勢志摩サテライト」を拠点に進めてまいりました。今後も地域とともに歩み、社会課題の解決に貢献する人材の育成と、持続可能な地域づくりに取り組んでまいります。

コンケン大学との協定更新調印式を行いました

5月16日(金)、タイのコンケン大学から本学にお越しいただき、協定更新の調印式を執り行いました。長年にわたり両大学は、研究者や学生の交流を通じて友好関係を築いてきました。今回、再びコンケン大学の皆様を本学にお迎えできたことを、大変嬉しく思います。

タイ東北部に位置するコンケン大学は、高度医療センターとして地域医療に貢献するのみならず、農業科学の研究においても顕著な成果を挙げられています。一方、本学も地域に根ざした教育・研究活動を通じて、社会に貢献することを使命としており、私たちは「地域に応え、学問の発展とイノベーションを追求する」という共通の理念を有しています。

この理念こそが、両大学の協力関係の意義を示すものであり、さらなる発展に向けた土台となると確信しています。コンケン大学が有する高度医療や農業分野の専門性と、本学の教育・地域密着型研究の強みを融合することで、これまでにない新たな知と価値を生み出すことができると期待しています。

今回の協定更新を通じて、国際交流と協力へのコミットメントを一層強化し、学生・研究者双方の交流がさらに活発になると思います。私たちがともに歩むことで、両大学のみならず、地域社会、そして国際社会に対しても、より大きな貢献が可能になると信じています。

この意義深いパートナーシップが、今後さらに深化し、持続的な協力関係へと発展していくことを心より願っております。

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JICAの方々が本学を来訪されました

5月15日(木)、JICA(国際協力機構)の方々が本学に来訪されました。本学はこれまでJICAを通じて、多くの学生をアジア・アフリカ地域へ派遣し、また海外からの留学生を受け入れてきました。これらの国際的な交流は、学生たちにとって視野を広げる貴重な経験となり、国際社会に貢献できる人材の育成にもつながっています。

特にアジア・アフリカ地域とのつながりは年々深まりを見せており、今後もJICAと連携しながら、教育・研究両面での国際展開をさらに推進していきたいと考えています。

三重大学は、地域と世界をつなぐ大学として、国際連携のさらなる発展に向けて尽力してまいります。

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本部管理棟前の花壇にひまわりを植えました

5月14日(水)、本部管理棟前の花壇にひまわりを植えました。この取組は、学生・教職員、そして地域の皆さまとともに季節の移ろいを感じながら、自然とふれあう機会として、毎年続けているものです。
ひまわりは7月の上旬に見頃を迎える予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。

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三重大学プレミアムトークを開催しました

4月28日(月)、三重県のご出身で、起業家であり、教育・地域活性の分野でも幅広くご活躍されている粟生万琴さんを講師にお招きし、「中部地域のスタートアップ・エコシステムの現状とアントレプレナーシップ教育について」をテーマに三重大学プレミアムトークを開催しました。

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講演では、粟生さんが築かれてきた中部地域のスタートアップ・エコシステムの現状について、多くの実例とともにご紹介いただきました。

また、粟生さんの考えるアントレプレナーシップ教育について、特に印象に残ったのは、「アントレプレナーシップ」の定義です。単に起業を目指すための技術や知識ではなく、「高い志と倫理観に基づき、失敗を恐れずに踏み出し、新たな価値を創造していくマインド」であるということ。社会の変化が激しく、将来の予測が困難な時代だからこそ、自ら問いを立て、対話し、意思決定し、行動を通じて社会に働きかけていく力が求められています。

これは、まさにこれからの大学教育が担うべき役割を改めて示していると感じました。本学においても、知識の伝達にとどまらず、学生一人ひとりが自身の問いを持ち、主体的に学び、実社会との接点の中で自らの価値を生み出していけるような教育環境を整えていきたいと思います。

2024年度 事務職員の海外研修を伴う国際交流プログラムの報告会を行いました

今年度より、学長ブログに理事のブログ記事も掲載させていただくこととなりました。
理事ブログ第1回目は、研究・社会連携/グローバル化担当理事の金子が担当いたします。

4月23日(水)、事務局棟2階会議室において2024年度 事務職員の海外研修を伴う国際交流プログラムの報告会を行いました。
本プログラムは、事務職員の国際的な視野を広げるとともに、海外の大学とのネットワーク構築や業務改善のヒントを得ることを目的としています。また、事務の方が、語学力や異文化理解を深めることで、大学全体の国際化を支える人材としての成長も期待されます。

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本日はベトナム、ザンビア・タンザニアを訪問した2グループからの報告がありました。
どちらのグループの発表からも、日常とは異なる環境の中で、海外の空気を肌で感じながら、多様な文化や価値観に触れる貴重な体験を得ることができたと感じました。自らの業務に対する視野や姿勢にも変化が生まれることを期待したいと思います。

三重大学は、グローバル化をさらに推し進める必要があります。参加者の皆さん、お疲れ様でした。今回得た学びを日々の業務に反映し、より良い大学づくりに生かしていただければと思います。