- 三重大学 学長・理事ブログ -

三重大学 学長・理事ブログです。

交換留学報告会を行いました

10月28日(火)、環境・情報科学館1Fにおいて交換留学報告会を行いました。実際に交換留学を行った学生さんに体験談を発表していただくことで、留学に興味がある学生さん、これから留学を行う学生さんたちにとって、非常に意味のある時間となりました。

留学は、世界を知るだけでなく、自分を知る旅でもあります。
今回の報告会が、皆さんが新しい世界へ踏み出すきっかけとなることを願っています。

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MIEXPO2025を開催しました

令和7年10月18日(土)、19日(日)の2日間にわたり開催した「MIEXPO2025」には、地域の皆さまや高校生、その保護者の方をはじめ多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。

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アート&サイエンスフェスタでは、子どもたちが科学やテクノロジーに触れ、学生による演劇や演奏も大変好評でした。

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2日目には、オープンキャンパスやアカデミックフェアを通じて、三重大学の教育・研究の魅力を体感いただきました。また、企業と学生が語り合う「みえの未来図共創DAY」では、地域と大学の新たなつながりが生まれました。

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MIEXPOは、大学と地域がともに未来を描く場です。今後もこのつながりを大切に、地域とともに歩む大学としての使命を果たしてまいります。

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研究塾入塾式を行いました

10月8日(水)、これから科学研究費を獲得していく若手の先生方の研究塾の入塾式を行いました。本研究塾はこれから科学研究費の獲得を目指す若手の先生方に、1年間をかけて研究のサポートをするものです。

本研究塾では、それぞれの若手研究者に伴走支援を頂く指導教員のサポートも頂き、これから1年間かけて各々の研究テーマに向けて研究を開始しながら、来年度申請の科学研究費の採択を目指して頑張っていただきます。

本日入塾された約20名の先生方の中から、来年度申請の科学研究費の採択率が50%以上となるように、各部局と金子聡塾長を中心とした三重大学研究基盤推進機構が一体となって、三重大学の研究力を向上させていきます。

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豊橋技術科学大学を訪問しました

10月2日(木)、豊橋技術科学大学を訪問する機会をいただき、主に本学工学研究科の組織運営を検討するうえで参考とすべき知見を得ることを目的に、意見交換および次世代半導体・センサ科学研究所(IRES²)での施設見学を実施しました。

意見交換では、若原学長をはじめ理事の先生方にご対応いただき、IRES²を含む大学間・産学連携のこれまでの実績や将来展望、インターンシップ制度の運用現状と抱える課題、編入制度の現状と今後の見通し等、豊橋技術科学大学の多様な取り組み事例を詳細にお聞きすることができました。

続いて、若原学長、澤田所長および辻特任教授のご案内で、IRES²を見学させていただきました。半導体の設計から試作、評価までを一気通貫で実施できる、世界トップクラスの研究施設を実際に目の当たりにすることで、その高度な設備と運営体制を肌で感じ取ることができ、非常に貴重な機会となりました。

本学では、こうした訪問・対話を今後も継続しながら、学内組織の構築を着実に推進してまいります。関係者の皆さまには、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

最後に、今回の訪問・見学に際しご協力いただいた豊橋技術科学大学の皆様に心より感謝申し上げます。

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新たな教育研究組織「MUDX Initiative(三重大学医療DXイニシアティブ)」を設置しました

10月1日(水)、三重大学は新たな教育研究組織として「MUDX Initiative」(Mie University medical Digital Transformation Initiative / 日本語名称:三重大学医療
DXイニシアティブ)を研究基盤推進機構内に設置しました。

本組織は、これまで本学が推進してきた地域共創展開センターのプロジェクト「三重大学医療DXプロジェクト」を発展的解消しバージョンアップさせた新組織で、医療と医学研究の情報化・デジタル化を推進し、産学官金の研究体制を構築するとともに、次世代のデータサイエンスに基づく個別化医療と健康増進に関する研究を発展させることを目的として設置されました。

今後、病病連携・病診連携・個人 (PHR)などの健康・医療情報のスマート化を基盤に、医療、研究、社会実装と教育を一体的に展開するプロジェクト推進型統括本部として機能していきます。

三重大学は、スマート化を活用・推進し、本学の力を結集して、地域の医療と医学の発展に貢献してまいりますので、今後ともご支援・ご関心のほど、よろしくお願いいたします。

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北勢サテライト市民公開セミナー を開催しました

9月26日(金)、四日市市のあさけプラザにて、「北勢サテライ市民公開セミナー」を開催いたしました。

本学では、県内各地域に設置したサテライト拠点を通じて、地域の多様な課題に対して教育・研究・社会貢献の側面から取り組んでおり、本セミナーは地域創生への取り組みの一環としてサテライト拠点で開催している一般市民も参加できるセミナーとなっています。

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セミナーでは、本学教員2名がそれぞれの専門分野を生かし、地域に身近なテーマで講演を行いました。医学系研究科の近藤峰生教授が「100歳までよく見える目を保つために」と題し、中高年に多い目の病気について、早期発見の重要性や最新の治療法、さらに予防のヒントなどについて解説しました。続いて、工学研究科の近藤早映准教授が「『にぎわいを科学する』」と題し、人口減少社会における「にぎわい」づくりの新しい考え方として、データと行動分析による新たな「にぎわい」の指標を解説しました。

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当日は、多くの地域住民の皆様にご参加いただき、目の健康や地域活性化の新しい視点といった身近なテーマについての理解を深めていただく場となりました。

地域共創大学を掲げる三重大学は、北勢地域をはじめとする県内各サテライト拠点のネットワークを活かし、三重県全域で地域に根ざした教育・研究活動を展開します。多様な地域課題の解決に貢献する中核大学として、今後も地域の皆さまと未来を共創し、社会に貢献してまいります。

令和7年度秋の学位記授与式を挙行いたしました

9月25日(木)、三翠ホールにおいて秋の学位記授与式を挙行いたしました。
式典では、学部・大学院を修了された皆さんに学位記を授与し、ご家族の皆さまと共にその門出をお祝いしました。

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学位記を受け取られた皆さん、誠におめでとうございます。
皆さんは本学で専門分野を深め、「自由闊達な学風」のもとで柔軟な思考を磨かれました。その学びは、変化の激しい時代にあっても人と人をつなぎ、新しい未来を築く力となるはずです。

いま世界は、紛争や気候変動といった課題に直面する一方で、AIなど新しい技術が社会を大きく変えようとしています。不確実性の時代だからこそ、学問は未来を切り拓く灯火となります。どうか皆さんも、学びと行動で世界と地域を結ぶ架け橋となってください。

母校・三重大学は、これからも皆さんを見守り、支えます。そして本学もまた皆さんの力を必要としています。ぜひ同窓会等を通じて、大学の活動を支えていただければ幸いです。卒業生・修了生の皆さんの新たな門出を心よりお祝いし、それぞれの舞台でのご活躍を祈念いたします。

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三重大学プレミアムトークを開催しました

9月24日(水)、本部管理棟会議室において「三重大学プレミアムトーク」を開催しました。今回は、中部経済連合会 専務理事の平松岳人氏を講師にお迎えし、「産業界が三重大学に期待すること」をテーマにご講演いただきました。

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平松氏は、長年にわたりエネルギー・産業分野を中心に活躍され、現在は中部圏全体の経済発展に向けて幅広い取り組みを推進されています。講演では、中部圏が目指す「豊かで持続可能な社会」の実現に向けた産業界の視点が示されるとともに、大学に対する期待が具体的に語られました。

特に、「技術で勝ってビジネスで負ける」ことのない教育の重要性や、起業家精神を育むアントレプレナー教育、ジョブ型雇用への対応、さらに南海トラフ巨大地震を見据えた防災体制、半導体をはじめとした地場産業への貢献、リニア中央新幹線開通を見据えた地域づくり、そして急速に進化するAIをはじめとする技術革新への備えなど、数々のテーマに沿って提言をいただきました。

また、「国立大学は知と人材の集積拠点として社会変革の原動力となるべき」との視点から、三重大学には中部圏内外から人材と産業を引きつける拠点としての役割や、地域企業との連携によるイノベーションの創出、外国人材を含む多様な人材の定着支援への期待も寄せられました。

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講演後の質疑応答では、参加した教職員から活発な質問が寄せられ、大学の未来像を共有し、改めて地域とともに成長していく使命を考える貴重な機会となりました。

三重大学は今後も、産業界や地域社会との対話を重ねながら、未来に向けた大学の在り方を探求してまいります。

三重大学プレミアムトークを開催しました

三重大学では、教職員が外部の知見から学び、大学の使命と向き合うための機会として「三重大学プレミアムトーク」を継続的に開催しています。今回、9月17日(火)は、城西国際大学副学長の兵頭英治先生をお招きし、「三重大学は何ができるのか」と題したご講演をいただきました。

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講演では、18歳人口の急減という避けられない社会変化や、全国的に広がる大学の定員割れの現状に触れつつ、これからの大学が生き延びるためには「社会からの要請に真摯に応える姿勢」が不可欠であることが強調されました。特に、日本の大学が陥りやすい「サイロ化」、つまり、学内が縦割りに閉じこもり、外部との関わりを避ける構造がもたらす危機についてのご指摘は、私たちにとっても必要な気付きとなりました。

兵頭先生は「変革が迷走する理由は、多くの場合"正しい問い"を立てられていないことにある」と述べられました。大学にとって本当に問うべきは「大学は誰のために存在するのか」「大学は何のために存在するのか」という根源的な問いであり、そこに立ち返ることが未来を切り拓く第一歩であると示されました。
また、「組織のサイロ化を完全に否定することはできないが、それを乗り越える意識をもつことで初めて真の変革につながる」との言葉は、私たちが直面する課題の本質を突いています。学内の協働を深めるだけでなく、社会や地域との対話を通じて、大学の存在意義を実感できる形で示していくことの重要性を再確認いたしました。

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最後に、「構成員全員が成長できる環境を整備し、現状に満足することなく変革を続けていくことが大事」と力強く述べられました。今後も大学の使命を問い直しながら、地域社会と共に成長し続ける三重大学を目指してまいります。

三重大学教育学部附属小学校 創立150周年記念式典に出席しました

令和7年8月23日(土)、津市のHotel 津 Center Palaceにて、三重大学教育学部附属小学校の創立150周年を記念する式典および祝賀会が盛大に開催されました。

本校は、1875年(明治8年)に三重県師範有造学校附属小学校として設立されて以来、地域とともに歩み、数多くの児童を育んできました。150年という長い歴史の中で、教育の理想を追求し続けてきた附属小学校の歩みは、まさに三重大学の教育理念の根幹を成すものです。

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式典には、卒業生や関係者など約170名が出席され、児童が考案したマスコットキャラクター「フゾクマ」やロゴマークの紹介、学校の歴史を振り返る展示などが行われました。児童たちの創造力と誇りが随所に感じられ、未来への希望を感じるひとときとなりました。

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私からは、附属小学校が地域に根ざし、次世代を担う子どもたちの育成に尽力してきたことへの感謝と敬意を表するとともに、今後も三重大学として、地域とともに歩み、教育の質の向上に努めていく決意を述べさせていただきました。

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社会が急速に変化する中で、教育の果たす役割はますます重要になっています。附属小学校がこれからも地域の信頼を得ながら、子どもたちの可能性を引き出す場であり続けることを心より願っております。

最後に、記念事業にご協賛・ご寄附をいただいた皆様に、改めて深く感謝申し上げます。今後とも、三重大学教育学部附属小学校への温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。