プレミアムトークを開催しました
三重大学では、教職員が外部の視点から学び、大学の使命と向き合う機会として「三重大学プレミアムトーク」を継続的に開催しています。7月14日(月)、地域の教育現場の第一線でご活躍されている三重県立津高等学校の上村和弘校長先生をお招きし、「高校現場から見た三重大学」と題してご講演いただきました。
講演の中では、県内唯一の国立の総合大学である三重大学が、地域の若者の進路先として重要な役割を果たすことに対する大きな期待が強調されました。特に、「多様な生徒が入学しやすい環境をつくるために、総合型選抜の定員をさらに増やしてほしい」といったご意見や、「教員を目指す生徒にとって魅力的な制度となるよう、教員免許や関連制度のさらなる充実を期待したい」といったご提案は、教育現場のリアルな声として私たちの胸に深く響きました。
一方で、高校から見た三重大学への率直な課題提起もありました。「大学に"志"を持って進学する生徒が減ってきている」「学部の名称だけでは、そこでどんな学びができるのかが高校生に十分伝わっていないのではないか」といったお話は、大学の情報発信のあり方や、教育理念の伝え方を改めて考えさせられるものでした。
「地域で三重大学生の活躍の姿がなかなか見えてこない」とのご指摘もありました。これは裏を返せば、大学生がもっと地域と関わりながら、自らの活動や成長を社会に向けて発信していく余地がある、という前向きなメッセージでもあると受け止めています。
高校と大学、それぞれの立場から率直に意見を交わすことで、改めて地域と共に歩む大学のあり方について深く考える機会となりました。
今後もこのような貴重な対話の場を継続し、高校と大学、そして地域と大学の連携を深めながら、三重大学の存在意義を問い直してまいります。