- 三重大学 学長・理事ブログ -

三重大学 学長・理事ブログです。

コンケン大学との協定更新調印式を行いました

5月16日(金)、タイのコンケン大学から本学にお越しいただき、協定更新の調印式を執り行いました。長年にわたり両大学は、研究者や学生の交流を通じて友好関係を築いてきました。今回、再びコンケン大学の皆様を本学にお迎えできたことを、大変嬉しく思います。

タイ東北部に位置するコンケン大学は、高度医療センターとして地域医療に貢献するのみならず、農業科学の研究においても顕著な成果を挙げられています。一方、本学も地域に根ざした教育・研究活動を通じて、社会に貢献することを使命としており、私たちは「地域に応え、学問の発展とイノベーションを追求する」という共通の理念を有しています。

この理念こそが、両大学の協力関係の意義を示すものであり、さらなる発展に向けた土台となると確信しています。コンケン大学が有する高度医療や農業分野の専門性と、本学の教育・地域密着型研究の強みを融合することで、これまでにない新たな知と価値を生み出すことができると期待しています。

今回の協定更新を通じて、国際交流と協力へのコミットメントを一層強化し、学生・研究者双方の交流がさらに活発になると思います。私たちがともに歩むことで、両大学のみならず、地域社会、そして国際社会に対しても、より大きな貢献が可能になると信じています。

この意義深いパートナーシップが、今後さらに深化し、持続的な協力関係へと発展していくことを心より願っております。

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JICAの方々が本学を来訪されました

5月15日(木)、JICA(国際協力機構)の方々が本学に来訪されました。本学はこれまでJICAを通じて、多くの学生をアジア・アフリカ地域へ派遣し、また海外からの留学生を受け入れてきました。これらの国際的な交流は、学生たちにとって視野を広げる貴重な経験となり、国際社会に貢献できる人材の育成にもつながっています。

特にアジア・アフリカ地域とのつながりは年々深まりを見せており、今後もJICAと連携しながら、教育・研究両面での国際展開をさらに推進していきたいと考えています。

三重大学は、地域と世界をつなぐ大学として、国際連携のさらなる発展に向けて尽力してまいります。

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本部管理棟前の花壇にひまわりを植えました

5月14日(水)、本部管理棟前の花壇にひまわりを植えました。この取組は、学生・教職員、そして地域の皆さまとともに季節の移ろいを感じながら、自然とふれあう機会として、毎年続けているものです。
ひまわりは7月の上旬に見頃を迎える予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。

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三重大学プレミアムトークを開催しました

4月28日(月)、三重県のご出身で、起業家であり、教育・地域活性の分野でも幅広くご活躍されている粟生万琴さんを講師にお招きし、「中部地域のスタートアップ・エコシステムの現状とアントレプレナーシップ教育について」をテーマに三重大学プレミアムトークを開催しました。

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講演では、粟生さんが築かれてきた中部地域のスタートアップ・エコシステムの現状について、多くの実例とともにご紹介いただきました。

また、粟生さんの考えるアントレプレナーシップ教育について、特に印象に残ったのは、「アントレプレナーシップ」の定義です。単に起業を目指すための技術や知識ではなく、「高い志と倫理観に基づき、失敗を恐れずに踏み出し、新たな価値を創造していくマインド」であるということ。社会の変化が激しく、将来の予測が困難な時代だからこそ、自ら問いを立て、対話し、意思決定し、行動を通じて社会に働きかけていく力が求められています。

これは、まさにこれからの大学教育が担うべき役割を改めて示していると感じました。本学においても、知識の伝達にとどまらず、学生一人ひとりが自身の問いを持ち、主体的に学び、実社会との接点の中で自らの価値を生み出していけるような教育環境を整えていきたいと思います。

2024年度 事務職員の海外研修を伴う国際交流プログラムの報告会を行いました

今年度より、学長ブログに理事のブログ記事も掲載させていただくこととなりました。
理事ブログ第1回目は、研究・社会連携/グローバル化担当理事の金子が担当いたします。

4月23日(水)、事務局棟2階会議室において2024年度 事務職員の海外研修を伴う国際交流プログラムの報告会を行いました。
本プログラムは、事務職員の国際的な視野を広げるとともに、海外の大学とのネットワーク構築や業務改善のヒントを得ることを目的としています。また、事務の方が、語学力や異文化理解を深めることで、大学全体の国際化を支える人材としての成長も期待されます。

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本日はベトナム、ザンビア・タンザニアを訪問した2グループからの報告がありました。
どちらのグループの発表からも、日常とは異なる環境の中で、海外の空気を肌で感じながら、多様な文化や価値観に触れる貴重な体験を得ることができたと感じました。自らの業務に対する視野や姿勢にも変化が生まれることを期待したいと思います。

三重大学は、グローバル化をさらに推し進める必要があります。参加者の皆さん、お疲れ様でした。今回得た学びを日々の業務に反映し、より良い大学づくりに生かしていただければと思います。

現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第1回講義を行いました

4月16日(水)、三重大学数理・データサイエンス館(CeMDS)において現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第1回目の講義を行いました。

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本講義は、三重大学役員に加え、政治・経済・環境・医療・食・スポーツなど、各分野の第一線で活躍される著名な方々をゲスト講師として迎えて、現代社会が抱える多様で複雑な課題について、多角的な視点から理解を深め、学生が社会で行動するための「教養と視野」を育むことを目的としています。市民の皆さまにも公開しておりますので、お時間が許す方はぜひご参加ください。
(講義について詳しくはこちら

私の講義では「これから学ぶ三重大生へのメッセージ」と題して、「生きる力」をテーマにお話ししました。日本はこれから人口が減少し、社会のかたちは大きく変わります。そんな時代を生き抜くために必要なのは、新たな価値を生み出す力です。それを担うのは、まさに学生のみなさんです。

まず、自分の「興味」や「好きなこと」を大切にしてください。そして、それを実現するために何を学び、どんな仲間とつながるか、自分自身で考えて行動してほしいと思います。失敗を恐れず、最後までやり抜く力を育んでください。そして、何より健康を大切に。体と心が元気であれば、どんな未来も切り拓けます。

大学では「生きる力」を醸成するための「感じる力」「考える力」「伝える力」「行動する力」の4つの力を育む授業を用意しています。さまざまな出会いや偶然の出来事が、みなさんの人生の転機になります。そのチャンスをつかむ準備を、今から始めてください。

みなさんの可能性は無限です。夢を語れる自分へ、共に一歩を踏み出しましょう。

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朴恵淑先生が「県民功労者表彰」の受賞されました

4月16日(水)、本学の元理事・副学長である朴恵淑先生が、三重県より「県民功労者表彰」を受賞され、表彰状と記念メダルを授与されました。本表彰は、1964年4月の三重県民の日を記念して制定された三重県最高位の表彰制度で、61年目にして外国人初の表彰および30年ぶりの環境功労の表彰となりました。これは、長年にわたり県政の発展、特に環境分野において顕著なご貢献をされたことが評価されたものです。心よりお祝い申し上げます。

★20250416_朴先生来訪:三重県民功労者表彰の受章報告 (4)

朴先生は、平成16年に三重県環境審議会委員に就任されて以来、12年間にわたり、環境保全に関する基本的事項の調査・審議に尽力されました。特に、「三重県地球温暖化対策総合計画」の策定においては、審議会部会長として計画案を取りまとめ、県の温暖化対策の方向性を示すうえで大きな役割を果たされました。

また、地球温暖化防止活動推進センター長として、県民への啓発活動に精力的に取り組まれるとともに、伊勢市でのレジ袋有料化の推進において産官学民の連携を牽引し、その取組を県内全域へと広げるなど、地域全体を巻き込んだ環境政策の実現にご尽力されました。

本学においても、理事・副学長として、全国初となる環境ISO14001の全学一括取得をはじめ、3R活動やスマートキャンパスの推進や環境・SDGs方針の策定など、持続可能なキャンパスづくりを先導され、三重大学が「環境先進大学」として広く認知される礎を築いてくださいました。

加えて、WHOアジア太平洋環境保健センターの初代所長として、アジア・太平洋地域における環境と公衆衛生の改善にも大きく貢献されるなど、その活動は国際的にも高く評価されています。

今回のご訪問では、先生から受賞のご報告とともに、これまでの活動についてお話を伺い、大変学びの多い時間となりました。

★20250416_朴先生来訪:三重県民功労者表彰の受章報告 (28)

朴先生の本学および地域、さらには国際社会へのご貢献に、三重大学を代表して心より敬意を表し、今回のご受賞をあらためてお祝い申し上げます。

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「国立大学法人三重大学・住友電装株式会社の産学連携に関する包括協定締結式」を執り行いました

4月9日(水)、三重大学三翠会館において「国立大学法人三重大学・住友電装株式会社の産学連携に関する包括協定締結式」を執り行いました。
この協定により、私たちはより一層連携を深め、人材育成・地域貢献・共同研究といった多面的な取り組みを通じて、現代社会が抱えるさまざまな課題の解決にともに挑戦してまいります。

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本学はこれまで、地域との「協働」と「共創」の拠点として、社会課題に対する研究とその解決に取り組んでまいりました。今回の連携では、そうした研究活動を通じて得た知見や資源を最大限に活用し、社会への実装につなげていくことが大きな目的の一つです。

また、学生にとっても非常に意義深い機会となります。国内外に展開する住友電装株式会社様の拠点において、より実践的なインターンシップの機会をご提供いただくことで、学生たちは現場に根ざした実践力や、複雑化する課題への解決能力を養うことができます。これにより、次代を担う人材の育成にも、大きく寄与していただけるものと確信しております。

研究の面においても、住友電装株式会社様が有する高い技術力と、本学の先進的な知見とを融合させることで、新たな価値を創造し、より本質的な社会課題の解決に向けた成果を生み出すことが期待されます。今後は、具体的な共同プロジェクトの立ち上げも視野に入れ、連携を一層深化させてまいります。

本学は、「知の拠点」として、地域とともに歩み、未来をつくる力を育んでいくことを使命としています。この度の協定締結が、その歩みに新たな力を加えるものであることを大いに期待しております。

今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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令和7年度三重大学入学式を行いました

4月4日(金)、三重大学三翠ホールにおいて令和7年度三重大学入学式を行いました。
新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。
そして今日まで支えてこられたご家族や関係者の皆さまにも、心からお祝い申し上げます。

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三重大学は、自然豊かなキャンパスに5学部・6研究科が集まる、知と人の交差点のような場所です。学ぶフィールドは教室だけにとどまらず、地域や海外へとどんどん広がっていきます。

これから皆さんが身につけていくのは、知識だけではありません。「感じる」「考える」「伝える」「行動する」力、つまり、自分らしく未来を切り開くための"生きる力"です。変化の激しい今の時代を生きるには、この力が何より大切になります。

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地域の課題に触れながら学び、世界へも挑戦できる三重大学での学びは、きっと皆さんの人生に深みと広がりを与えてくれるはずです。そして大学は、卒業した後も何度でも戻ってこれる学びの場でもあります。どうかここでの時間が良い思い出となりますよう、思いきり楽しんでください。

皆さんが困難を恐れず挑戦を重ね、社会を担う存在へと成長されることを、心より願っております。

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令和6年度三重大学学位記授与式を行いました

3月25日(火)、令和6年度三重大学学位記授与式を行いました。
三重大学を卒業された1309人の学部学生の皆さん、修了される419人の大学院生のみなさん、ご卒業・修了誠におめでとうございます。すべての大学教職員とともに、心からお祝い申し上げます。

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皆さんが大学生活を送られた期間は、まさに社会が大きく変動する時代でした。新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン授業が主流となり、対面での交流が制限される日々が続きました。しかし、その困難を乗り越え、学びを深められた皆さんの努力を誇りに思います。

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現代は「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる不確実性の高い時代です。経済の変動、技術の急速な進歩、異常気象など、未来を予測することが難しくなっています。そんな時代を生き抜くためには、迅速かつ柔軟に対応する思考法「OODA(ウーダ)ループ」が重要です。これは、観察(Observe)、状況判断(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)を繰り返すことで、変化に適応する力を養う考え方です。

三重大学で皆さんが培った「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」は、このOODAループの基礎となるものです。そして、これからの社会で最も求められるのは「行動する力」です。日本は少子高齢化が進み、社会の構造も変化しています。その中で、未来を切り拓くリーダーとして、一歩踏み出す勇気と挑戦する姿勢が求められます。

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これからの人生で困難に直面することもあるでしょう。その際は、三重大学での学びや経験を思い出し、自信を持って進んでください。三重大学は、いつでも皆さんを歓迎します。同窓会などを通じて、大学とのつながりを大切にしながら、新たな道を切り拓いてください。

皆さんの未来が夢と希望に満ちたものとなることを心より願っています。改めて、ご卒業おめでとうございます。

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