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声楽・オペラの魅力 ~歌うって楽しい~

2025.1.23

教育学部・専任講師 上ノ坊 航也

上ノ坊専任講師の写真

オペラってなに?

私の専門分野は「オペラ」です。16世紀末にイタリアのフィレンツェで生まれた音楽劇がオペラのはじまりといわれています。物語に音楽、舞台道具や衣装、それに加えて派手な照明やバレエなど、様々な芸術的要素が合わさっていることから「総合芸術」と呼ばれています。一見、派手な世界に思われがちですが、やってることはとても地味。公演の半年ほど前から稽古が始まり、毎日呪文のように歌詞を唱えて歌って、反復練習の繰り返しです。このような過程があるからこそ、公演後の達成感や喜びは何ものにも代え難いものがあります。

モーツァルト「魔笛」 王子タミーノが大蛇に襲われた後の場面

みんなで歌おう

私たちが暮らす三重県には多くの素敵なホールがあり、一般の方や学生が参加できる合唱企画や公演が沢山開催されています。昨年1月、津市久居アルスプラザにて催されたベートーヴェン第九コンサートに副指揮で関わらせていただいた際には、学生~70代まで様々な年代の方と演奏させていただきました。「人生で一度は第九を歌ってみたかった」と語り、仲間と楽しそうに歌う姿を見て感動しました。性別や年齢、上手下手関係なく楽しめるのが音楽です。是非色々な企画に参加してみてください。一緒に歌いましょう。

津市久居アルスプラザ 第九コンサート

地域と密着した音楽教育

昨年度三重大学に着任してから、東紀州サテライト東紀州教育学舎の協力のもと、地域貢献活動として東紀州にある小学校4校にてコンサートと歌唱指導を行いました。私自身が東紀州の紀北町出身ということもあり、地元の音楽教育に貢献できていることをとてもうれしく思っています。歌唱の際、「声を出す」ことばかり考えてしまうのですが、一番大切なのは声を出す前の「息」なのです。ほんの少しのアドバイスで児童生徒の声は見違えるように変わります。今後も東紀州の音楽教育に貢献していきたいです。

尾鷲小学校 地域貢献活動の様子

【この記事は『三重大X(えっくす)vol.49』(2024年10月発行)から抜粋したものです】