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生物資源学研究科 木質分子素材制御学研究室が『ウッドデザイン賞2023』を受賞しました

2023.12. 7

生物資源学研究科 資源循環学専攻・木質分子素材制御学研究室(野中寛教授、德永有希助教)が、ウッドデザイン賞2023(JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2023)(ソーシャルデザイン部門/調査・研究分野)を受賞しました。
10月5日(木)に、『ウッドデザイン賞2023』 受賞作品238点が発表され、12月6日(水)に、エコプロ2023(東京ビッグサイト)会場内にて、賞状の授与が行われました。

展示の様子

受賞作品名: 木質粉体の湿式押出成形
受賞団体名: 三重大学 木質分子素材制御学研究室(三重県)
調査・研究分野、ソーシャルデザイン部門

【応募作品の概要】
木質粉体に水溶性セルロース誘導体を添加すると、湿式押出成形が可能となり、成形後乾燥によりオール木質成形品が得られる。セラミックスに用いる真空混練押出成形機を流用してシート、ハニカム、板、チューブ等の大量連続成形、クエン酸内添による成形品の水不溶化にも成功しており、新たな木材成形技術として期待される。

【アピールポイント】
木材は生分解性かつ再生可能な天然素材であるが、その加工は切削と接着をベースとし、自由な成形加工が難しい。木粉にセルロース系増粘剤を加え、湿式押出成形・乾燥により試作した「ウッドストロー」は、ウッドデザイン賞2018を受賞したが、吸水するなど課題も多かった。ここ数年の研究で、微粉砕木粉を採用、天然有機酸(クエン酸)添加による成形品の水不溶化機構を組み込み、セラミックス用真空混練押出成形機の流用を実証するなどして、様々な形状を創りうる新たな木材成形技術として十分期待できるレベルとなってきた。

左 ミス日本みどりの大使 、右 野中寛教授

授与式の様子(左)ミス日本みどりの大使 (右)野中寛教授


詳しくは生物資源学研究科HPをご覧ください。
https://www.bio.mie-u.ac.jp/org/master-15/dep01/course02/lab15/2023-112025.html