ゲノム操作・解析技術開発ユニット

重点リサーチセンター

ゲノム操作・解析技術開発ユニット

Unit for Genomic Manipulation and Technology Development

センター概要

従来,動物細胞ゲノムにおけるコピー数変動は,正常な制御から外れた細胞で起こる異常な現象と考えられてきました。本ユニットでは,このコピー数変動を,一定のルールをもつ細胞の新たな機能として捉え直し,その設計原理の解明を目指します。また,ゲノムのコピー数変動を解析するための新しい技術の開発も同時に進めていきます。

ユニット名:ゲノム操作・解析技術開発ユニット

代表者:
竹林 慎一郎(三重大学・大学院生物資源学研究科 教授)
代表的教員:
橋詰 令太郎(三重大学・大学院医学系研究科 講師)
代表的教員:
栗谷 健志(三重大学・大学院生物資源学研究科 助教)
サポート員:
奥村 克純(三重大学・大学院生物資源学研究科 招へい教授)
サポート員:
籠谷 和弘(辻製油株式会社・H&Bサイエンス研究室,三重大学産学連携准教授)

研究概要

独自の1細胞全ゲノムコピー数解析技術,scRepli-seq法を起点に (Nature Genetics 2019 & Nature Protocols 2020),動物細胞ゲノムのコピー数変動現象の全貌を明らかにして,その設計原理を世界で最初に解明することを目指します。

  • (計画1)種々の細胞集団におけるゲノムコピー数変動の規則性解明
  • (計画2)ゲノムコピー数変動パターンと細胞形質との関係解明
  • (計画3)ゲノムコピー数変動パターンを制御する因子の探索
  • (計画4)ゲノムコピー数変動理論の構築

研究成果のインパクト

本ユニットの成果により,コピー数変動が引き起こす様々な細胞機能の変化を正確に予測,制御,操作できるようになります。

  • 特定の生物機能(生産性や耐病性など)を強化させるゲノム変化を積極的に誘導するような品種改良研究の発展。
  • これまで漠然とした事象であった動物細胞におけるゲノムコピー数変動を,生命の主要な設計原理の一つとして扱う学問が誕生。
  • 三重大学から,地域貢献に加えて世界最先端の研究成果を発信,三重大学の社会における役割・可能性を高める。

single-cell DNA replication sequencing (scRepli-seq)法

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