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三重大学 大学院 地域イノベーション学研究科

ごあいさつ

 「イノベーション」という言葉は、しばしば「技術革新」と訳されます。しかし、本来は、モノ・技術・人・組織・社会の新しい結合、新しい基軸の創出を意味する、広く深みのある言葉なのです。このような本来の意味が分かると、いつの間にか全てが右肩下がりに転換してしまったこの国にとって、今こそ「イノベーション」が必要である、と言われる理由が良くお分かりになるでしょう。このような「イノベーション」を、私たちの暮らす地域に起こせる人材を育てるのが、地域イノベーション学研究科の役割です。

 この研究科では、実社会において、専門知識に基づき、自ら社会の課題を発見し、自分の頭で考え、信念を持って行動できる「プロジェクト・マネジメントができる研究開発系人材」と「地域にゼロから1を創造できる社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)人材」を育てるための特徴ある教育が行われています。本研究科の大学院生は、「サンドイッチ方式教育」によって、従来から大学院で行われている専門教育を担当するR&D(Research and development)教員に加え、プロジェクト・マネジメント教育を担当するPM(Project Management)教員からも同時に指導を受けることができます。また、OPT(On the Project Training)教育では、特に地域の企業等との共同研究におけるプロジェクト・マネジメントについて学びます。さらに、博士前期課程には本格的な「インターンシップ研修」が必修科目として開講されており、早くから社会との繋がりを深く体感することが出来ます。

 是非皆さんも本研究科の一員となり、私たちと一緒に地域のイノベーションが生みだされる瞬間を体験して頂きたいと思います。

令和5年4月

地域イノベーション学研究科長
諏訪部 圭太