地域脱炭素バイオマス研究センター

重点リサーチセンター

地域脱炭素バイオマス研究センター

Regional Decarbonization Biomass Research Center

センター概要

2050年の脱炭素社会の実現には,国と地方の協働・共創による取組が必要不可欠です。内閣官房は国・地方脱炭素実現会議を設置し,令和3年6月「地域脱炭素ロードマップ」を策定しました。2025年までに,地域脱炭素に意欲のある地域を100か所以上,脱炭素先行地域と設定し,2030年以降それらの取組がドミノ的に全国に波及することが期待されています1)。脱炭素先行地域では,まず民生部門の電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロの実現が目標とされています。風力発電や太陽光発電は,近年建設地域との合意形成が難しく,自然災害の誘発,地域経済への貢献が少ない等の懸念もあり,木材や農業廃棄物,食品廃棄物,下水汚泥などバイオマス資源の重要性が見直されています。

三重大学,特に生物資源学研究科では,バイオマス資源量把握,新規バイオマス資源の開拓,燃焼灰の利用,バイオ炭,バイオボード,バイオ水素,バイオ燃料,バイオケミカル,バイオプラスチック,LCA解析など,バイオマス分野の先端的,実践的,基礎的研究が網羅的に行われています。これら研究を集約・構造化し,川上から川下までカバーする日本では類を見ない包括的バイオマス研究センター「地域脱炭素バイオマス研究センター」を設立しました。新しい研究連携や技術協力を生むことにより,バイオマス研究を深化し,環境先進大学・三重大学の「脱炭素研究力」の一翼を担います。また地域脱炭素の取組を行う自治体や民間企業に対しても,有益な知の供給を行い,産学共同研究の窓口になるなどして,県内,国内でのバイオマス原料の確保拡大,地域の課題解決に結びつけることを目指します

1) 環境省「地域脱炭素とは」https://policies.env.go.jp/policy/roadmap/chiiki-datsutanso/

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