clear
三重県内の医療機関におけるアンチバイオグラムの作成

【活動の概要】
1.活動の背景,必要性,目的
適切な感染症診療の遂行のためには、アンチバイオグラム(種々の細菌に対する抗菌薬の感受性(効き目)を一覧表にしたものをいう。)を作成し、抗菌薬の選択に活用することが重要である。
三重大学病院においては、当院で検出された細菌検査の結果から、アンチバイオグラムを作成しているが、地域における医療連携が進んでいる今日においては、一医療機関だけではなく、病院機能や規模が異なる医療機関を含めた地域におけるアンチバイオグラムの作成が求められている。宮城県など地域連携が進んでいる県もあるが、三重県においては、未だ地域におけるアンチバイオグラムの作成は行われていない。
本活動の目的は、三重県内の病院におけるアンチバイオグラムを作成し、各医療機関に還元することである。

2.活動内容
三重大学病院細菌検査室と一般社団法人三重県臨床検査技師会が共同し、三重県内の病院から細菌の感受性データを収集し、地域別、病床別のアンチバイオグラムを作成する。3年間継続し、推移を把握するとともに、以後も継続的に実施する体制の整備を図る。

  →平成26年度活動状況報告書