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02_三重大学地域イノベーション推進機構先端科学研究支援センター動物実験施設と久居農林高校との実験動物飼育に関するインターンシップと校外学習の試み

【活動の概要】

1.本活動の背景,必要性,目的

近年、イヌ、猫等の愛玩動物の飼育数は増大し、関連産業や専門学校等は整備されており、動物愛護の精神は広く行き渡っている。一方で、医学生物学に不可欠な動物実験への理解は乏しく、動物実験への風当たりが強く、動物実験の安全性や妥当性を広く理解いただく必要性が高まっている。そこで、畜産動物だけでなく愛玩動物など幅広く動物飼育の教育を行なっている久居農林高校と連携し、動物実験の重要性と飼育設備や飼育方法を学び、実際に体験することで、家畜や産業動物、愛玩動物のみならず、実験動物の重要性と動物実験の必要性を理解し実践できる人材の養成を測るものである。三重県内、近隣市町には、動物飼育の専門学校はなく、本学と久居農林高校を連携する事で、新たに様々な動物実験を含めた動物飼育の専門理解を持つ専門技術者の養成に繋げることが本活動の目的である。

2.活動地域と内容

  • 開催場所:三重大学構内及び動物実験施設
         久居農林高校諸戸山農場
  • 対象者:動物コース高校2年生 29名
        動物コース高校1年生 30名
【動物実験施設見学会及び三重大学キャンパス散策】
  • 施設の飼育環境・設備などの説明と見学、動物実験についての解説
  • 三重大学生物資源学部キャンパス、家畜研究施設、実験動物慰霊碑などの散策
    1年生:(月曜日午後の5,6限目枠)
【出張授業】
  • 三重大学及び動物実験施設の紹介と実験動物の飼育管理に関する講義
    1年生:(月曜日午後の5,6限目枠)
【実技講習会】
  • 実験動物の動物の取り扱い、保定、基本的手技、デモンストレーション
    2年生:(金曜日午後の5,6限目枠)
  • 15名に分けて2回実施
【アンケートの実施】
  • 久居農林高校にて授業、講習会終了後に意見交換、アンケートの回収

3.期待される活動成果等

学内の実験動物を扱う限られた利用者しか入室が許されていない施設内を案内し、実験動物は主に医学の発展に必要不可欠であることや飼育管理状況の説明と施設を見学することで、動物実験への理解と認識を深めていただく。

この企画を通して次世代を担う子供たちに三重大学に興味をもってもらうきっかけやアピール、地域への宣伝効果を期待する。

→2020年度活動状況報告書