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02_東紀州地域における自然災害に対する防災・減災支援活動

【活動の概要】

1.本活動の背景,必要性,目的

東紀州地域は,日本でも有数の豪雨地帯であるとともに,南海トラフ巨大地震の発生による大きな被害が懸念される。また,中山間地域での少子高齢化も進行している地域でもある。申請者は,平成23年に発生した紀伊半島豪雨災害以降現在まで,主に御浜町を中心に防災・減災対策に関する調査・研究活動を継続している。昨年度は,申請者がセンター長を務める地域圏防災・減災研究センター教員による東紀州防災アカデミーを開催するとともに,当該地域におけるため池の維持管理に関連した「中山間地域におけるため池維持管理に関する検討会」を3/6に開催する予定で進めており,東紀州地域における防災・減災活動に対する意識向上を進展させるための支援活動を行ってきた。本年度は,少子高齢化が進む中山間地において,防災・減災対策を考える上で重要な各種社会インフラ施設の適切な維持管理手法について,御浜町を対象にSociety5.0を見据えた持続可能な維持管理のモデル構築について検討を行う。

2.活動地域と内容

御浜町役場において,Society5.0を見据えた持続可能な社会資本の維持管理に関する検討会を定期的に開催するとともに,現在進めている東紀州地域における自然災害の発生メカニズムに関する調査・研究を継続し,それらの成果も講演会等で地域に還元し,東紀州地域における今後の防災・減災に対する取り組みを支援する。

3.期待される活動成果等

本活動を進めていくことで,東紀州地域の行政・地域・企業等の防災・減災に帯する意識が向上するとともに,その取り組みが具体化された場合,地域に根ざした防災・減災対策の構築に大いに生かせるものとなる。

→2020年度活動状況報告書