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教育ファーム推進事業

  附帯施設農場では、昭和46年の開設時から、農作物の栽培を中心とした研究、教育、生産に取り組む一方で、地域社会への貢献活動の一環として、幼稚園、小学校の見学等を日常的に受け入れてきました。とりわけ、近年になって食や農に対する社会の関心の高まりや、教育面での食育の重要性が注目されるようになってきております。このような流れをうけて、農場では平成20年度からは「教育ファーム」事業に取り組んできております。教育ファームの目的は、農作業体験を通じて、自分たちが生きていくために必要な食べ物が、どのように育てられ、直接あるいは加工されて食卓や給食として提供されるかを五感で感じ、学ぶことにあります。また、この取り組みでは、地域社会を学びの場と想定し、学校関係者はもとより、教育委員会、JA、生産者、地域住民が一体となって育む環境の涵養も視野にいれております。
 平成20年度に農水省の補助事業としてはじまった当農場の教育ファームは、当初の1校(実施回数12回)から、21年度には参加校数を2校(実施回数19回、延べ約800名)に、そして、22年度からは小学校2校に加えて、中学校1校も参加することとなりました。過去2年の教育ファームの取り組みはマスコミ等を通じても幾度か紹介されるなど反響も大きく、年を経るごとに規模ならびに対象学年とも拡大させてきました。さらに、対象学年の拡大ならびに新指導要領の導入にあわせて、カリキュラムも作り替え、小学校低学年の「ふれあい」から、小学校高学年の「体験」、そして、中学生対象の「生産」に発展できるような編成にするなど質的にも深化させております。

リンク集
○附属紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンターhttps://www.bio.mie-u.ac.jp/fsc/
○東海農政局 http://www.maff.go.jp/tokai/shohi/seikatsu/shokuiku/farm/miedaigaku.html