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小学校における国際交流活動
  現在、小学校の『総合的学習』の中で国際理解活動は一つの柱となっています。また2011年度から小学校教育において英語は必修化されることが決定していますが、その背後にはグローバル化に伴う国際的理解、異文化理解の必要性があります。そういった状況の中で、各小学校はそれぞれの国際理解活動の取り組みを行っています。津市内の小学校においては荒尾の助言によって平成18年度はオーストラリアの小学校と手紙、絵、写真、カードなどの郵便による交流を行い、子どもたちの国際理解への意識を高める取り組みを行いました。平成19年度はニュージーランドの小学校と郵便による交流を始め、3月には5年生がインターネットを利用してスカイプによるテレビ電話を用いて交流を行いました。その際、アシスタントとして三重大学の荒尾と学生3人がボランティアで参加しました。
   英語活動により英会話能力を向上させてきた子どもたちは、平成19年度の交流活動により、自分たちの英語が実際に相手に通じ、相手の英語も理解できるという確かな認識を得ることができ、より英語学習への動機付けが高まりました。またニュージーランドの子どもと顔を見て話をする経験によって、異文化への理解を深め、自分たちの文化も相手に伝えたいという意識が高まったようです。このことから、この交流を一度きりにせず今後も持続させることが真の国際理解に繋げる外国との交流が常にできる環境を整えることが必要です。また交流のタイプは郵便によるアナログ的なものとテレビ電話によるデジタル的なものの両方を持続することで、子どもの成長にあった偏りのない交流が可能になることが期待できます。