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地域病院の指導医を対象とした、研修医教育法講習会の実施

 近年、三重県だけでなく全国的に、医師不足問題、医療崩壊の問題が注目されています。地域圏大学三重大学では、医学部附属病院を中心にして三重の地域医療を支えてきましたが、平成16年度より新たな形の地域医療への貢献システムを構築するために、NPO法人MMC卒後臨床研修センター(以下MMC)を設立、大学、病院、行政、医師会などの枠を超えて、地域の研修医の確保と地域医療の充実に取り組んできました。(MMCはMie Medical Complexの略)そのMMCの数ある事業の一つに臨床研修指導医養成講習会があります。この講習会は、県内各地域の指導医(上級医)に対し、研修医指導のノウハウにとどまらず、なぜ研修医を指導するのか、どんな研修医を育てたいのか、さらにつきつめれば、自らがどんな医師を目指しているのかということにつき、2泊3日にわたって額を付け合わせて議論する、ワークショップ形式で開催されます。内容は、単なる座学にとどまらず、小グループ討議や、ロールプレイ、バズセッションなど多彩な教育手法が実践され、身体全体で研修医教育について考えられるように工夫されています。MMCでは、厚生労働省の認定用件が整備される以前の平成15年より年1~2回の講習会を開催し、平成19年度までに6回で251名の修了者を排出しました。平成20年度よりは、各臨床現場において指導医の本講習会の受講が必修化され、全国の講習会で駆け込みの受講申し込みが殺到しているところです。本年度NPO法人MMC卒後臨床研修センターでも1回の開催を予定していましたが、申込者が殺到し急遽1回の追加開催を計画し、平成21年1月29日(木)~31日(土)に第7回、同2月12日(木)~14日(土)に第8回の開催を予定しています。教えるということは、学ぶということ。研修医をおしえることにより、指導医もまなぶ、そして共に、理想の医師を目指すという“三重の医療文化”を県内津々浦々までひろめていくことが、本事業の究極の目的です。        

 

HP URL 
http://www.mmc-center.com/