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伊賀における「忍者」文化に着目した地域活性化の取り組み

活動の概要
人文学部では、ハイトピア伊賀で実施する「伊賀連携フィールド事業」を通して、伊賀地域の地域課題研究活動・市民向け生涯学習活動・人材育成活動等を積極的に行うことを計画している。これに先立ち、学部内では、伊賀地域の伝統的な「忍者」文化に関する研究会を設立し、歴史的・社会的・国際的な研究を行っている。
「忍者」文化の研究は、地域社会から強く要望されたテーマで、あり、伊賀市、上野商工会議所及び伊賀市のNPO団体等が参加する産学官協働の取り組みとして実施し、この研究成果を広く公表して地域活性化に役立てたいと考えるところである。
「忍者(NINJA)」は国際語としても通用するほど世界に知られた我が国の文化であるが、これまで学術的には研究されてこなかった。伊賀市には忍者に関する文献が多数あり、また、独自で忍者研究を進めている団体も数多くあり、これらと連携して調査研究を進めることにより新しい「忍者」像が生まれる可能性がある。
留学生の意識調査では「忍者」の知名度は高く、そのほとんどが映画及びアニメで知ったと回答している。当面は、国内外における忍者文献(アニメを含む)・映画のデータベース作成に取り組み、将来的には国際イベントを開催することにしたい。
また、市民を対象に研究会や講座を開催し、「忍者」に関する知識の共有を図ることにしたい。
これらの活動による研究成果を雑誌の特集あるいは単行本として公刊し、さらにはホームページ上にも情報提供することを通じて、伊賀市の地域発展に貢献すると考えられる。

→ 平成24年度活動状況報告書