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31_東紀州地域における自然災害に対する防災・減災支援活動

【活動の概要】

1.本活動の背景,必要性,目的

東紀州地域は、日本でも有数の豪雨地帯であるとともに、南海トラフ巨大地震の発生による大きな被害が懸念されるため、防災・減災への取り組みが強く求められている地域である。申請者は、平成23年に発生した紀伊半島豪雨災害以降現在まで、主に御浜町を中心に土砂災害の面から防災・減災対策に関する調査・研究活動を継続している。その活動を進める中、東紀州地域において専門的に研究を行っている大学からの防災・減災対策に対する種々の情報提供が強く求められている。本活動は、地域の防災・減災対策に対して種々の面で教育・研究を行っている。申請代表者がセンター長を務める地域圏防災・減災研究センターの教員による防災セミナーを定期的に開催するとともに、当該地域の自然災害発生メカニズムに関する種々の調査・研究を進めるとともに、それに関連した講演会を開催し、東紀州地域における防災・減災活動に対 する意識向上をさらに進展させるための支援活動を行うものである。

2.活動地域と内容

主に御浜町役場において、熊野市,紀宝町など周辺地域を含めた東紀州地域の企業・団体・行政等を対象とし、地域圏防災・減災研究センター教員による防災セミナーを定期的に開催する。それとともに,現在進めている東紀州地域における自然災害発生メカニズムの調査・研究を継続し、それらの成果を講演会等で地域に還元し、東紀州地域における防災・減災に対する取り組みを支援する。

3.期待される活動成果等

本活動を進めていくことで、東紀州地域の行政・地域自治体・企業等の防災・減災意識の向上と人材育成のさらなる進展につながり、特に防災・減災対策を考える上で重要であるものの、従来は十分に考慮されてきていない地域に根ざした防災・減災対策の構築に大いに生かせるものである。

→2019年度活動状況報告書