clear
30_中山間地における集落機能等維持に関する調査と連携活動

【活動の概要】

1.本活動の背景,必要性,目的

中山間地域では,過疎化,高齢化が急速に進行し,将来の存続が危ぶまれる集落が見受けられるとともに,基幹産業である農林業の低迷や担い手の減少,さらには,鳥獣被害による生産意欲の減退等により農地と森林が荒廃し,中山間地域の持つ多面的機能が著しく低下してきている。この地域貢献事業は獣害対策,里山整備,菜の花プロジェクトに対応してきた大学地域拠点として看過できない課題である。

2.活動する地域と内容

伊賀市周辺地域で合意の得られた地域(諏訪地区,丸柱地区,玉瀧地区のいずれか)を対象に,①中山間地域の持つ多面的機能に関する住民調査(アンケート調査)を行う。②実態把握と課題抽出を行い,課題解決に向けた活動を地域住民とともに検討する。③多岐にわたる課題が予想されるが喫緊の課題を抽出し連携活動を行う(耕作放棄地,里山,獣害対策,空き家,集落内行事など)。

3.期待される活動成果等

直ちに効果を確認するには困難な課題が出てくると予想されるが,休耕地や放棄地問題で,特産野菜や果樹栽培,薬草栽培などの耕作放棄地の減少に向けた提案をする。その際に獣害が問題となるが,地域に適合した対策を行うことで農作物の収穫が保護できれば地域の活性化につながり,地域が元気になることが予想される。

平成30年度活動状況報告書