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熊野灘海域における定置網未利用漁獲物の有効活用 一未利用魚類を利用した地域特産品の開発一

活動の概要
本活動の目的:
未利用魚類の漁獲・利用を効果的に進めるためには,入網する雑魚の有効活用法を見出し,漁業者がこれら魚類を資源として認知し,漁港に水揚げすることが重要である.
そこで本活動では,ネンブツダイとハリセンボンを対象に平成23年度活動成果を基にして,これら未利用魚類を利用した地域特産品を企画・開発し, 「未利用魚の食べ方」を広く世間に提案すると共に, 「未利用魚の有効活用」による地域活性化を目指す.
ネンブツダイについては,平成23年度活動で企画・試作した缶詰製品「ネンブツダイのオイル漬け」と「ネンブツダイのつみれ」の加工・製造工程や原料コストを見直し,製品化の可能性を検討する.さらに,塩漬け・酢漬け品や冷凍加工品等の缶詰以外の製品形態の可能性についても検討する.
ハリセンボンについては,魚体の加工食品への利活用を模索すると共に,皮部位の生体成分に着目し,マリン・コラーゲン原料等の高付加価値に繋がる生理活性成分の探索とその利活用について検討する.
なお,学内活動実施者と関係の深い水産庁退職者が,熊野漁業協同組合のアドバイザーとして平成24年度から赴任するため,熊野漁協との連携協力関係を一層深め,緊密な情報・意見交換を進めながら本活動を効率的に推進する予定である.

→ 平成24年度活動状況報告書