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27_留学生による「一日高校生」活動

【活動の概要】

1.本活動の背景、必要性、目的
 伊賀地区では、ブラジルやペルーなどからの外国籍住民が人口の約5%の割合で居住しているが、その子弟の中で公立高校に通学している者はきわめて少数である。外国籍住民は特定の地区に集住する傾向があるので、公立高校生徒の多くは、ALTによる授業を除けば、日常生活や学校生活の中で異文化に直接的に接触する機会に恵まれていない。公立高校側でも、生徒がもっと頻繁に異文化に関する知的な刺激を受けることを希望している。
 他方、人文学部に在籍する留学生の三分の二は交換留学生であり、学生寮に居住しているために、学外の社会事情一般を知る機会は多くない。昨年度、試みに、上野高校及び伊賀白鳳高校と協力して、1〜2時間だけの異文化交流活動を行ったが、参加した留学生からは、高校生活をもっとよく体験し、生徒との交流も深めたいという希望が出された。  そこで、「一日高校生」という企画を立てた。その目的は、留学生が登校時から下校時までの高校生活を実体験することで日本社会についての知見を広げること、及び、高校生にさまざまな国の文化を体験する機会を与えて、青少年間の人的・文化的交流を促進することである。

2.活動内容
 上野高校の1年生と2年生の各7クラスに、最低1名の留学生が「一日高校生」として「編入」し、高校生と同じ授業を受け、クラス活動やクラブ活動にも参加する。適切な授業科目があれば、その授業科目にふさわしい形で留学生が母国の文化や言語などを紹介する。

→平成27年度活動状況報告書