DRIVING THE FUTURE 大学と地域の未来を牽引する

副理事(教育担当)・副学長

小林 一成ISSEI Kobayashi

どのような大学に
したいですか?

どうやら私たちは、数百年に一度しかない「歴史の危機」の真っただ中にあるようです。今の世界の様子は、これまでの常識が通じないどころか、いままで常識だと思っていたことが反転しても驚くことではないようにも見えます。人がこのような世界で自由に生きていくためには、どのような変化にもしなやかに対応できる「生きる力」が必要です。広い教養と専門の力に支えられた「総合知」によって、社会の問題を望ましい問いに分解し、仲間と協力しながら行動し、問題を解決に導ける人を育てられる大学にしたいです。

思い描く大学に
するための
ビジョンについて
教えてください

三重大学には素晴らしい教育・研究リソースが泉のようにあふれています。この恵まれたリソースを最大限に活用し、「生きる力」を育むためには、調和の取れた環境が不可欠です。その環境とは、教員が知ることの楽しさを学生に教え、学生と教員が共に自由な発想を磨き、好奇心のままに研究に没頭できる「豊かな学びの庭」だと私は考えています。私は、このような環境をつくるための庭師として、大学の活動を下支えする「緑の手」になりたい。大学に眠る多くの種子が力強く育ち、成長していく姿を見ることこそ、私の描く理想のビジョンです。

Profile
1988年名古屋大学大学院医学研究科を中退し、三重大学生物資源学部助手。1993-1994年にAustralian National University留学。2003年生物資源学部助教授を経て2007年三重大学生命科学研究支援センター(現先端科学研究支援センター)教授。2013年および2021年に大学院地域イノベーション学研究科研究科長。2023年より副学長(教育(教学マネジメント、リカレント教育)担当)、2024年より現職。
専門は植物機能ゲノミクス、植物病理学、植物分子生物学。世界初にして唯一の「エピジェネティック変異を利用した育種法」を開発して特許化。この技術を種々の植物へと展開する研究を進行中。特にバナナの耐病性品種の開発では企業化を目指している。

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