グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

三重大学生物資源100周年記念式典を開催しました

2022年10月04日

 9月10日(土)、生物資源学部校舎2F大講義室において、三重大学生物資源100周年記念式典を開催しました。当日の様子は、YouTubeで同時配信されました。

 三重大学生物資源学部・生物資源学研究科は、1921年(大正10年)、大学の前身となった三重高等農林学校として設置されて以来、三重大学農学部、三重県立大学水産学部と移管後の三重大学水産学部、そしてそれらの統合としての生物資源学部を経て、2021年(令和3年)12月10日をもって100周年を迎えました。これにあわせ、関係者の方々への感謝の気持ちと共に、生物資源学部・研究科の理念と姿を広く社会に発信するため、学部・研究科内で行っている様々な年間行事等を「三重大学生物資源100周年記念行事」と位置づけ、学部・研究科に関係する多くの方々との絆の強化を2023年(令和5年)3月まで進めています。本式典は、そうした一連の行事の中で、毎年9月に開催されている三翠同窓会総会に多くの同窓生が集まる機会を利用して開催しました。当日、会場には120名ほどの同窓生の皆様にご参加いただきました。

式典の様子


 式典は、生物資源学部卒業・生物資源学研究科修了生でもある資源循環学専攻・板谷明美准教授の司会で進行しました。

板谷准教授


 はじめに、神原淳副研究科長から、式典への参加やオンラインでの視聴の御礼と「この式典が次の50年、次の100年のマイルストーンとなることを願う」との挨拶があり、開式しました。

神原副研究科長

開式の辞を述べる神原副研究科長


 続いて、松村直人研究科長から、式典の趣旨、研究科で取り組んでいる100周年記念事業の概要、高等農林の歴史、農学の高等教育、農学部や水産学部を統合して生物資源学部となって35年が経過したこと、「生物資源」という言葉を初めて学部名に冠した大学であること、農場・演習林・水産実験所・練習船勢水丸・鯨類研究センターなどを有し、2022年は「紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンター」発足20周年の記念の年になること、全国農学系学部長会議による「農学憲章」からの引用として、農学の理念と農学の定義が述べられました。そして、「生物と環境から構成される地球システムは、食料・環境・エネルギーなど、持続可能な社会を構築していく上で多くの喫緊の課題を抱えており、農学が果たす役割はますます大きくなっていることから、山の頂きから海の底まで、さらに大気圏や気象分野までを対象領域に、広く社会との連携を深め、既存の枠にとどまることなく、農学に関する教育研究の振興のため、「チーム生物資源」が一丸となって人類福祉の向上に貢献していくことが次の100年に向けた使命であると確信し、有為な人材を育てていきたい」と述べて式辞を締めくくられました。

松村研究科長

式辞を述べる松村研究科長


 伊藤正明学長は、100年という時間の長さの重み、三重大学のルーツである学部であり、現在の三重大の原動力となっていること、卒業生・修了生は2万人にもなり、各界で活躍している人材を輩出していること、3つの翠(みどり)を意味する「三翠」という言葉、歴史的建築物として三翠会館があることなどを述べ、次の100年に向けて、人口減少と高齢化社会・グローバル化・ジェンダー問題への対応など多様性が求められる社会への対応、私たちの生活に必要な衣食住にはすべて関わる学部であることなどを念頭におき、国際社会で活躍でき、また地域の活性化にも寄与できる人材育成をめざし、新たな生物資源に向けての大きな期待と激励の言葉を添えました。

伊藤学長

祝辞を述べる伊藤学長


 来賓からのご祝辞は、最初に、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長の平野誠様から、池田貴城・高等教育局長からの代読として頂戴しました。
 「国立大学を取り巻く社会が急速なグローバル化や激しい国際競争の下で大きな転換期を迎えているなか、国立大学は、人材育成と知的創造活動の中核として、自らの強み・特色を生かしながら、より豊かな社会を形成することのできる人材の育成が今後ますます重要になってきている。このような中、生物資源学部では、創設以来、多様な生物資源・フードシステムに関わる人材の育成を行っており、地域拠点サテライトでは、各種研究会の開催や、伊賀研究拠点、伊勢志摩産業振興教育研究センター及び東紀州産業振興学舎を設置し、主管部局として地域課題の解決と地域人材の養成に関するハブ機能となって実践的な活動を展開し、三重県地域における地域創生と地域人材の育成に取り組んでいる。こうした取組を通じて、中部・東海、近畿・関西地域における地域中核大学の農学・水産系学部として、また、地域に根ざし世界に貢献する生物資源学部として、教育研究、地域貢献など様々な分野での活動を充実させていくことを期待している」とのお言葉を頂きました。

平野国立大学法人支援課長

祝辞を述べる、平野国立大学法人支援課長


 続いて、更屋英洋・三重県農林水産部長から、ご祝辞を頂戴しました。三重高等農林時代から、一次産業のみならず多くの分野で多数の人材を輩出しながら、何度かの変革も経て100周年を迎えたことへの祝意のあと、地域における大学の役割が注目されている昨今、シンクタンクとしての機能などの幅広な貢献があり、生物資源の役割がとても大きいこと、三重県農林水産部とは三重県と大学のシーズをもとに成果をあげており、今後も、三重県はもとより、広く国際社会への貢献への期待を述べていただきました。

更屋英洋農林水産部長

祝辞を述べる更屋英洋農林水産部長


 祝辞の最後は、三重大学三翠同窓会を代表して、前川行幸会長(三重大学名誉教授)からいただきました。前川会長は、学生時代から退職後の時間も含めると生物資源100年のうちの50年間、生物資源に関わってこられたこと、当日参加者に配付された100周年の沿革をまとめたリーフレットへの思い、同窓会の援助によってできた三翠会館、同窓会は学部・研究科の応援団であることなどを述べられ、生物資源のこれからの更なる発展と飛躍への期待のお言葉をいただきました。

前川同窓会長

祝辞を述べる前川同窓会長


 お三方からご祝辞をいただいたあと、来賓として御出席いただいた、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長補佐・石川真理氏、三翠同窓会前会長・久松眞氏、三重大学理事・副学長、生物資源学研究科の歴代研究科長の皆様方の紹介がありました。

 続いて、100周年を記念して募集された研究科ロゴの制定式がとり行われました。
 最初に、松村直人100周年記念事業実行委員長から、ロゴの応募状況や選考経過について説明があったあと、共生環境学科4年・加藤沙耶香さん制作のロゴを最優秀賞として決定した旨の発表がありました。発表のあと、表彰状と副賞の授与が行われ、加藤さんから、ロゴの制作への思いを語っていただきました。

加藤さん(左)と松村研究科長(右)

ロゴ制作者・加藤沙耶香さん、松村直人 生物資源学研究科長


 記念ロゴ制定式のあとは、松村直人研究科長を座長として、2題の記念講演をいただきました。
 まずはじめに、一般社団法人・日本木質バイオマスエネルギー協会副会長の矢部三雄氏から、「森林がもたらす文明盛衰の歴史に学ぶ」と題し、世界の森林・日本の森林、世界四大河文明の発生と森林、世界の森林の歴史、日本の森林の歴史、日本の森林が維持された要因と持続可能な森林経営、三重県内で100年前に建設された国有林最大の索道・大又索道(空中に渡したワイヤーロープ等上を懸垂状態で走行する搬器で貨物等を運ぶ輸送機関)について、森林の歴史を中心とした貴重なご講演をいただきました。

矢部氏

記念講演中の矢部氏


 続いて、元生物資源学研究科長である梅川逸人参与・特命副学長は、「三重大学生物資源学部・生物資源学研究科の歩み」と題し、100年前の官報の記事、当時の津北部の地図、高等農林の設置場所、初代校長、校章、当時の学校規則や授業科目、通学用乗合バス、県立水産学部、生物資源学部の設置や生物資源学研究科博士課程の設置などから現在までの生物資源の沿革をダイジェストで、その語り口豊かに多数の歴史的写真も交えて紹介しました。

梅川参与・特命副学長

記念講演中の梅川参与・特命副学長


これら2つの記念講演の内容は、現在、編集中の「三重大学生物資源100周年記念誌」(仮題)に掲載する予定です。

 式は予定通り進行し、最後に、橋本篤・副研究科長から、会場への参加者とオンライン視聴者の皆様への謝意が述べられたあと、「農学の研究の歴史を考えると100年という時間はまだ短く、ようやく成人式を迎えた段階であり、これからさらに飛躍していかなければならない」との言葉があり、2時間の式典を終了しました。

橋本副研究科長

閉式の辞を述べる橋本副研究科長


左から 奥村前研究科長、神原副研究科長、梅川参与・特命副学長、伊藤学長、吉岡鯨類研究センター長、松村研究科長、渡邊FSC長、橋本副研究科長

(左から)奥村前研究科長、神原副研究科長、梅川参与・特命副学長、伊藤学長、
吉岡鯨類研究センター長、松村研究科長、渡邊FSC長、橋本副研究科長


左から 奥村前研究科長、梅川参与・特命副学長、伊藤学長、松村研究科長

(左から)奥村前研究科長、梅川参与・特命副学長、伊藤学長、松村研究科長


 当日、ご参加いただいた皆様ならびにYouTubeでご視聴いただいた皆様に、あらためて感謝いたします。
 なお、式典の様子は、以下のHPでアーカイブ配信もしておりますのでご視聴ください。

 生物資源学部HP
 https://www.bio.mie-u.ac.jp/cate/alumni/910100.html

最新の記事