2020年01月08日
12月21日(土)に、三重大学医学部臨床講義棟第1講義室にて、厚生労働省慢性疼痛診療体制構築モデル事業「第1回三重県慢性疼痛診療研修会」を開催しましたので、ご紹介いたします。
研修会では三重大学医学部附属病院 痛みセンターの丸山一男先生と、神戸学院大学リハビリテーション部 理学療法学科の松原貴子先生にご講演頂きました。研修会には、医師、理学療法士、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床心理士、鍼灸師といった様々な職種の先生にご参加いただけました。
丸山一男先生には、痛みの伝わる経路や大脳辺縁系の働きなどの基礎的な内容や、神経ネットワーク異常による"Neuroplasticity"という新たな考え方などについてご説明いただきました。
▲丸山一男先生のご講演の様子
理学療法士の松原貴子先生には、慢性疼痛の患者さんへの運動療法の効果などを、最新のエビデンスを踏まえ、分かりやすく説明して頂きました。どのような運動を行うべきか、どのように患者さんに説明をするかといった実践的な内容も多く、研修会終了後のアンケートでは「実臨床に応用できる内容を学べて良かった」「臨床で慢性疼痛の患者さんに苦慮していたが、治療アプローチの考え方が分かってよかった」などの意見を頂きました。
▲松原貴子先生のご講演の様子
三重大学医学部附属病院痛みセンターでは、今後もこのような医療者向けの研修会を定期的に開催していく予定です。
次回の「第2回三重県慢性疼痛診療研修会」は、2020年3月22日(日)午前9時~12時40分、三重大学医学部第1講義室にて開催いたします。慢性疼痛治療の考え方や、画像診断、痛みの多面的評価や認知行動療法などの講演を予定しております。また、理学療法士や鍼灸師といった、コメディカルスタッフの講演も準備しております。さらに講演だけでなく、グループディスカッションの時間も設けております。
ご興味のある先生方は、担当の牛田(mail: u-kenta@clin.medic.mie-u.jp)までご連絡ください。たくさんの先生方のご参加をお待ち申し上げております。
また、2020年2月29日(土)午後1時~4時、三重大学医学部の臨床第二講義室にて、文部科学省「課題解決型高度医療人育成プログラム(慢性の痛みに関する領域)」、三重大学鈴鹿医療科学大学合同「地域総活躍社会のための慢性疼痛医療者育成プロジェクト」の一環として、「慢性の痛みシンポジウム -慢性の痛みに対するチームアプローチ-」を開催致します。本シンポジウムは市民公開講座であり、医療関係者も一般の方々もご参加頂けます。ご興味のある方は是非ご参加ください(連絡先:三重大学医学・病院管理部 総務課秘書広報係 TEL 059-231-5769)。
三重大学・鈴鹿医療科学大学合同事業
「地域総活躍社会のための慢性疼痛医療者育成プログラム」ホームページ
https://www.hosp.mie-u.ac.jp/chrpain/