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赤塚充良氏への名誉博士称号授与式を挙行いたしました

2019年11月12日

11月9日(土)、赤塚植物園グループ本社「FFCホール」において、赤塚植物園グループ3社代表取締役会長 赤塚充良氏へ駒田美弘三重大学長から三重大学名誉博士の称号が授与されました。

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赤塚充良氏は、卓越した先見性と想像力を兼ね備えられた経営者で、ご自身の事業の構築にとどまらず、地域の農業者の方々と共に高野尾地域全体をサツキの大産地に発展させるなど、時代を開拓する先駆的な指導力を有されておられるとともに、事業創出の基盤となる研究開発への努力を惜しまれない研究者でもあられます。昭和42年に、洋ランの成長点培養に成功、大量生産を開始し、昭和50年頃には、年間50万株を生産するまでに拡大、赤塚会長が経営される赤塚植物園の礎を築かれました。昭和60年頃には水の研究を開始し、その後、農業の域を超えて事業を拡大されました。

また、後継者と海外協力に関しても類まれなる功績を挙げられており、国際農業者交流会、国際協力事業団と連携することで300名を超える研修生を受け入れ、修了生はすでに全世界で活躍をされています。平成13年からは、タイの大学生の研修生を受け入れられ、赤塚会長の下で研修を受けた研修生の中から、何名かが三重大学大学院に進学し、博士号を取得後、タイに戻りタマサート大学などタイを代表する大学にて教員として活躍されています。

近年は、地域振興にも高い関心を示され、地域観光資源として「赤塚シャクナゲガーデン」、枝垂れ梅の研究栽培農園として「鈴鹿の森庭園」、里山保全の場として「レッドヒルヒーサーの森」を次々と開園され、新たな地域観光の場を提供されています。さらには、地域の農業の再生に使命感を持たれ、三重大学も参加させていただいております産官学、ならびに地域連携のもとに推進する「高野尾地域活性化プロジェクト」を立ち上げられ、その代表者として、農産物直売所であり、農業後継者を育成する場としての機能を持つ「高野尾花街道 朝津味」を平成28年に開設されました。

赤塚植物園様とは、本学の「環境・情報科学館」の建設時に、屋上の緑化事業に多大なご支援等をいただくとともに、現在、赤塚植物園グループと三重大学は、共同研究「フューチャー・ファーム・コミュニティ・ビレッジ(新しい農業を実現する理想郷)の研究」など、5件の共同研究を締結しております。

以上のように赤塚氏は、学術文化、国際交流及び地域社会の発展、そして本学の教育・研究に多大なる貢献をされました。その顕著なご功績を称え、三重大学名誉博士号の称号を授与させていただくこととなりました。

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