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「トヨタ・ソーシャル・フェス in 松名瀬 2019」を開催しました!

2019年10月29日

10月26日(土)、伊勢湾の干潟のうち、干潟の典型的形態として前浜干潟・河口干潟・潟湖が揃う松名瀬干潟で、地域ECOシステム研究センターと環境ISO学生委員会、三重中高主催及び伊勢新聞社共催、三重県、松阪市、中部電力(株)三重支店などの後援による「トヨタ・ソーシャル・フェス in 松名瀬 2019」が行われました。

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トヨタ自動車(株)の支援を受けて、三重大学や地域住民、企業、メデイア、行政との連携事業として、国連持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた産官学民の協働活動であり、三重県初のラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)への登録を目指した活動として、250名が集まり、海岸清掃と干潟の生物多様性学習を実施しました。

今回は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、スポーツへの関心が高いことから、元サッカー日本代表で三重県中南部に拠点を置く社会人サッカークラブFC伊勢志摩理事長である小倉隆史氏によるスポーツと環境懇話及びサッカークラブのメンバーも一緒に清掃活動を行いました。

主催者を代表して朴 恵淑センター長は、生物多様性の宝庫である松名瀬干潟を世界へ誇れる持続可能な地域創生のモデル地域として創り上げることを呼びかけました。特に、2030年までに全世界の国・地域のすべてのステークホルダーが取り組む、持続可能な開発目標(SDGs)の17つの目標のうち、今回の活動は、目標4(質の高い教育をみんなに)、目標6(安全な水とトイレを世界中に)、目標11(住み続けられるまちづくりを)、目標12(つくる責任、つかう責任)、目標13(気候変動に具体的な対策を)、目標14(海の豊かさを守ろう)、目標15(陸の豊かさも守ろう)、目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)の8つの目標を達成できる、つまり、SDGsの17つの目標の半分以上が今回の活動によって達成に向けて動き出したことに大きな意味があると強調しました。

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挨拶する朴 恵淑地域ECOシステム研究センタ−長

竹上真人松阪市長は、松阪市が誇る松名瀬干潟が三重県のみならず、世界へ誇れる生物多様性の宝庫を保全する環境活動が、日本の代表的な環境保全活動として継続して行われるよう、ゴミ処理などに最大限協力することを力説しました。

その後、三重中高の小西伴尚先生と三重中高科学技術部の学生による干潟に生息する準絶滅危惧種の貝(ウミニナ)やアシハラカニなどの水生生物の観察会やアサリの水質浄化実験などが行われました。また、参加者全員は海岸の漂着ゴミを拾い集めました。特に、台風19号及び豪雨による流木やプラスチック、金属クズなどの漂着ゴミが海岸を埋め尽くす状況での清掃活動を行いました。巨大流木や危険物を除く清掃活動によって、可燃物ゴミ60袋、非可燃物ゴミ50袋を拾い集めました。

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松名瀬海岸での生物多様性学習

最後に、元サッカー日本代表で三重県中南部に拠点を置く社会人サッカークラブFC伊勢志摩理事長である小倉隆史氏によるスポーツと環境懇話が行われました。小倉氏は、人づくり、まちづくり、自然との共生を掲げるFC伊勢志摩の理念を語り、チームを強くするには人材育成が最も大事で、今回の海岸清掃及び生物多様性環境学習活動は、チームの理念に共感できる大変良い機会となったと語りました。また、次の活動にも参加したいとも述べました。参加者からスポーツと環境との関わりなどについて意見交換が行われるなど、積極的な環境懇話となりました。

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環境懇話で講演する小倉隆史元サッカー日本代表・FC伊勢志摩理事長

松名瀬干潟でのゴミゼロとなる日に向けて、引き続き、「トヨタ・ソーシャル・フェス2020」を春(5月)と秋(10月)に開催しますので、多くの参加を期待しています。

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